2018年 全英オープン

難解な午後 ウッズは「71」スタートに納得

2018/07/20 07:15
3年ぶり出場のウッズは初日の内容に及第点を与えた

◇メジャー第3戦◇全英オープン 初日(19日)◇カーヌスティ(スコットランド)◇7402yd(パー71)

3年ぶりに全英に帰ってきたタイガー・ウッズは3バーディ、3ボギーの「71」で回り、イーブンパーの32位タイで初日を終えた。後半に2つスコアを落とす結果となったが、難しい午後のプレーで自信を深めた様子を見せた。

英国リンクスもカムバックを待っていた。午後3時過ぎ、同組の松山英樹を率いて1番ティに入ってきたウッズを万雷の拍手が包んだ。全英らしいブルーのベストを着込み、いきなり2mを沈めてバーディ発進。4番で第2打を2mにつけて2つ目を決めた。

白いシャツの下の首元からは、黒いテーピングが見えた。スイングへの影響は「少しはあるけど問題ない」と大事には至っていない様子。折り返しの9番では3mのパーパットを沈めて力強いガッツポーズも見せた。

イーブンパーに終わったが、フェアウェイがより硬くなり、グリーン上のボールの転がりもさらに不規則になった午後のラウンドとあって、自身の出来には及第点。2つのパー5(6番、14番)で、第2打をいずれも8Iで放ちながら、パーにとどまったことを反省しながら「スコア以上に良いプレーができた。8Iでのショットがしっかり打てたら、たぶん午後組で最高のラウンドになったんじゃないかな」と手応えを口にした。

「多くの人が気づいていないが、ティショットがディボットにはまることも多くて、フェアウェイがとにかく狭いんだ。とにかく速いしデコボコしている」。松山の10番ホールのプレーにも同情した。「ヒデキは3Wで400yd先のバーンに入ってしまったんだ。それほど速い。僕の6Iでのショットも240yd飛んだりした」という。

首位とは5打差で、2日目は午前にプレー。「あしたもできる限りのスコアを出したい。同じことをやるつもりだ」と静かに意気込んだ。(スコットランド・カーヌスティ/桂川洋一)

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