2018年 全英オープン

“ゲンちゃん”はメジャー初出場 練習ラウンドから勉強中

2018/07/19 07:30
時松隆光はクラブチェックという洗礼を受けた

◇メジャー第3戦◇全英オープン 事前情報(18日)◇カーヌスティ(スコットランド)◇7402yd(パー71)

のっけから大舞台の“洗礼”を浴びた。全英ウィークに入った16日(月)、会場内に掲示された強豪選手が並ぶあるリストに時松隆光の名前があった。キャリアで初めて出場するメジャーで、R&Aが実施する事前のクラブチェックの対象者になった。

大会は例年、開幕前に一部の出場選手に対して1Wの反発係数を測るテストを行っている。ドライビングレンジ脇にあるオフィスで、練習中に「ペンデュラム」という機械で計測する。1Wを返却しに来たスタッフは日本語で「モンダイ、ナイ」と話し、時松は無事にクリア。リストにはロングヒッターが並んでいただけに、「日本オープンでやったことはあったんですけど…自分は飛ばない選手なのにびっくりしました」と苦笑いした。

実直に練習を重ねる中で興奮する気持ちもある。「テレビで見る選手ばかりで舞い上がっていた。ダスティン・ジョンソンとか、リッキー・ファウラーとか…。『おるやん、近くに!』みたいな感じで(笑)。一緒にやれるこういう機会を大事にしたい」。

一方で初めて経験する英国のリンクスに苦戦。「地面が硬くてターフが取れない。クラブがはじかれてしまうので、一辺倒のショットじゃダメなんだ…と思った。上にいる人はいろんな打ち方をしている」と、勉強することは山ほどある。

日本ツアーの賞金ランキングトップで乗り込んできたが、態度は謙虚そのもの。「アンダーパーで回るのは今の僕の実力では無理。本当に良くて、予選通過だと思う」と、海の向こうでも冷静さは健在だった。(スコットランド・カーヌスティ/桂川洋一)

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