2018年 クイッケンローンズ・ナショナル

ウッズはパットに冴え マレット型パターも好感触

2018/06/30 13:36
2日目「65」のウッズ。今週から投入のマレット型パターが貢献した(Mike LawrieGetty Images)

◇米国男子◇クイッケンローンズ・ナショナル 2日目(29日)◇TPC ポトマック・アット・アヴェネルファーム (メリーランド州)◇7107yd(パー70)

3年ぶりのホスト大会で、タイガー・ウッズが優勝戦線に加わりそうだ。48位からスタートした2日目を7バーディ、2ボギーとし、5月「ザ・プレーヤーズ選手権」第3ラウンド以来となる今季ベストタイの「65」をマーク。首位と4打差の通算5アンダー、11位タイに浮上して週末に進んだ。

今週の開幕前、これまでブレード型のパターを愛用してきたウッズが、マレット型で調整していることが話題になった。契約するテーラーメイドの『TPコレクション ブラックカッパー アードモア3』を初日から投入。イーブンパー「70」と好発進には結びつかなかったが、「とても良い転がりをしていた。そのうち入るだろうし、僕はそれを待つだけだ」と好感触を強調していた。

「正確なストロークを心がけて、あとは昨日と同じことを続けただけ」という続く2日目はパットが冴えわたり、1ラウンドあたりのスコアに対するパット貢献度を示すストローク・ゲインド・パッティングは、初日「-1.198」から「+2.041」に大きく改善した。最初の10番(パー5)で7mを決めてバーディ先行。11番はグリーンを外してボギーとしたが、直後の12番(パー3)では6m弱を入れてバウンスバック。後半3番(パー3)でも8mを決めるなど、パットで伸ばしたホールも多かった。

グリーン右手前に外した前半18番では、26ydからウェッジでふわりとピン手前にキャリーさせ、そのままカップに沈めるチップインバーディ。人差し指を突き立てながら、右手を高々と上げ、ギャラリーの興奮も最高潮に達した。

ビッグプレーで観衆を沸かせた2日目。「まだ、(首位とは)4打差だ。週末は暑くなり、精神的にも体力的にも厳しい戦いになると思うけれど、いいポジションにいるからね」。ツアー通算80勝目を誰よりも待ち望んでいるのは、ウッズ本人にほかならない。

2018年 クイッケンローンズ・ナショナル