2018年 全米オープン

小平は11オーバーに「不甲斐ない」 星野&秋吉にメジャーの洗礼

2018/06/15 10:43
大きく出遅れた日本勢。小平智は11オーバーに落胆の色を隠せず

◇メジャー第2戦◇全米オープン 初日(14日)◇シネコック・ヒルズGC(ニューヨーク州)◇7445yd(パー70)

強い風の吹いたリンクスコースに険しい表情を浮かべた。2年連続出場の小平智は「81」とし11オーバーの134位。日本予選会を通じともにメジャー初出場となった星野陸也は9オーバー114位、秋吉翔太は12オーバー143位と出遅れた。

小平は出だしにつまずいた。スタートの10番、グリーン奥のラフから打ち上げのアプローチにてこずり、5オン2パットのトリプルボギーをたたいた。「最初にミスをして攻めきれなかった…」。この日吹いた風は、向きも強さも練習ラウンドを重ねた大会前とは大きく変わり、グリーン上のプレーに影響した。フェアウェイキープ率93%は全体1位だったが、37パットは全体154位(出場156人)。バーディなしに終わり、「ピンポジションもかなり難しかった。なかなかリズムをつかむことができなかった」。

4月の米ツアー「RBCヘリテージ」で初優勝し、ツアーメンバーとして初めて乗り込んだメジャー。意気込みは強かっただけに「自分の不甲斐なさもあるし、何もかもうまくいかなかった」と落胆。「調整して、あした良いスコアで回れるように頑張ります」と必死に気持ちを切り替えた。

終盤までのゴルフには満足。星野陸也は1ホールに泣いた

午後にプレーした星野は1ホールに泣いた。4オーバーで迎えた最難関の後半14番に「8」を記録。ティショットを大きく右に曲げ、ボールがあったのは茂みの向こう。「茎のような太い芝のところ」からのショットを強いられ、3打目で左のセミラフに出すのがやっと。4打目を再び右ラフに入れると、5打目をガードバンカーに突っ込み、結局6オン2パット。「プロになって初の6オン。ほかの選手たちが1ホールで大たたきする感じがわかったというか…」と首を横に振った。

秋吉は「これが日米の違いだと思った」と初体験のメジャーセッティングに打ち負かされた。「認めたくないけど、序盤にコースに圧倒されて冷静さを失ったかも」。1バーディしか奪えず「82」。5月の国内ツアー「~全英への道~ミズノオープン at ザ・ロイヤルGC」で初優勝を挙げたが、「とにかく飛距離が足りないし、ショートゲームのバリエーションも増やさないといけない」と落胆の色を隠せなかった。(ニューヨーク州サウサンプトン/林洋平)

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