小平智 2戦連続イーグルもマネジメントを反省
◇米国男子◇AT&Tバイロン・ネルソン 初日(17日)◇トリニティフォレストGC(テキサス州)◇7380yd(パー71)
ツアーメンバーとなって2試合目を迎えた小平智は1イーグル2バーディ、4ボギーの「71」で回り、イーブンパーの104位タイで初日を終えた。2016年の「日本オープン」以来、1年7カ月ぶりに同組でプレーした松山英樹は「72」。2日目は互いに挽回が求められる。
2年前に開場したばかりの、視界が広く開けたリンクススタイルのコース。小平はショットの好調さをキープしながら初体験のコースでマネジメントに苦労した。
出だしの10番から第2打をグリーン左奥に外してボギー発進。「アプローチが難しい場所につけてしまった。ああいうところが上手くいっていない」。後半1番(パー5)では左ラフから3Wでの第2打を右に曲げ、3打目のウェッジショットがグリーン手前に戻ってくるミス。同ホールまでに2オーバーと低迷した。
落とした分のスコアを戻したのは、暑さも厳しくなった正午過ぎ。6番で3mを沈めてバーディを決めると、続く7番(パー5)でハイライトを作った。
残り227ydの第2打を5Iでグリーン右のフェアウェイまで運ぶと、パターで「ほぼ真っすぐ」の下りのラインに乗せた。「たぶん、めっちゃ強かった」というイーグルトライはピンに当たってカップイン。前週の「ザ・プレーヤーズ選手権」でも2日目の16番(パー5)でイーグルを奪取。「日本よりもイーグルが獲れるっす(笑)」と冷や汗をぬぐってバンザイした姿に、松山も「(3打目)強い!と思いました。やっぱり“持ってる”なあ…」と笑った。
予選カットラインはそう遠くないものの、最終9番で喫したボギーに小平は不満ものぞかせる。グリーン手前からの3打目でグリーンをオーバーさせて4オン1パット。課題にしたのはアプローチそのものではなく、やはりコースのマネジメントだ。「(第2打で)風を読み間違えた。奥に行けば(アプローチは)難しくないですけど、手前の薄いライで(ウェッジの)バウンスがはねて、ハーフトップみたいになってしまった」と反省した。
試合前の練習ラウンドに続いて一緒にプレーした松山とは「クラブの話なんかもしながら。楽しかったです」と和やかムードではあったが、「お互いあまりゴルフが良くなくて、会話は弾まなかったですね」と正直だった。2日目はともに会心の表情でホールアウトしたい。(テキサス州ダラス/桂川洋一)