2018年 RBCヘリテージ

小平智の米ツアー参戦 拠点やクラブサポートは?

2018/04/18 13:30
帰国会見に臨んだ小平智。しばらくは嬉しい悩みと向き合う日々が続きそうだ

前週開催の「RBCヘリテージ」で米国ツアー初優勝を飾り、2020年までの同ツアー出場権を手にした小平智。出場15試合目での優勝は、松山英樹の26試合を抜いて日本人最速となった。当初は限られたスポット参戦でポイントを重ね、段階を踏んで来季以降のツアー定着につなげる考えだったが、「優勝」という最短ルートでシード権が舞い込んだことで、拠点を含めた生活の基盤づくりも急務となる。

17日(火)に帰国した小平は米国での拠点に関して、「初めてのことなのでまだ何も決めていない」とイメージも浮かんでいない様子で話した。「今週は休みなので、いろいろな人から話を聞きたい。今年は無理だと思うから、いろいろ回ってみて、自分に合ったところにしたいと思う」と、しばらくはホテル暮らし中心の転戦となりそうだ。

なお、米ツアーを主戦場にする松山英樹は東海岸のフロリダ州に拠点を置く。昨年まで5年間プレーした石川遼は、フロリダ州と西海岸・カリフォルニア州の2カ所。また、米女子ツアー2年目の畑岡奈紗は「移動に便利」との理由で、米国南部のテキサス州ダラスを候補地に挙げていた。

米国での食事面については「僕は肉さえあれば大丈夫。あとは、醤油があれば何とかなると思います」と不安は少ない様子。栄養面のサポートも受けているという古閑美保夫人の同行については「彼女もテンパっていると思うし、まだわからない」とした。

一方、ツアーを戦う上で気になるのは、武器となるクラブのサポート体制だ。用具契約を結ぶプロギアは現在、米国にクラブの調整や加工を行える設備がない。日本ツアーで帯同する担当者は「考え中です」という。会場に常設されたメーカーがシェアできる共用ツアーバンの利用、小平の要望に合わせたクラブを日本から空輸するなど、複数の手段からベストな選択を模索していく構えだ。(編集部・塚田達也)

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