2018年 RBCヘリテージ

米国ツアーでどう戦う?小平智が先輩に教わった”差”

2018/04/16 11:45
小平智とキャディの大溝さん。マネジャーの三上さん(右)とウェア担当の桐生さん

◇米国男子◇RBCヘリテージ 最終日(15日)◇ハーバータウンGL(サウスカロライナ州)◇7099yd(パー71)

小平智がプレーオフの末に「RBCヘリテージ」で米ツアー初優勝を飾った。開幕前、小平は自身の練習ラウンドで得た感覚と、過去の優勝スコアとの間に“差”があることを感じていた。

直近3年の優勝スコアは13アンダー、9アンダー、18アンダー。小平は「20アンダーくらい行くだろうと思った」という。「だから、自分に(コースが)向いているのかなと思います」と、初コースながらも自信をみせていた。

昨年、小平は2016年から米ツアーで戦っていた岩田寛と日本でよく練習ラウンドをともにした。岩田の技術だけでなく、米国の情報も少しでも仕入れたかった。

岩田から聞いたのが、この“差”の話。「自分に合うコースと合わないコースがあって、(優勝スコアが)10アンダーだと思ったら、20アンダーだったり。逆に20アンダーまで行くと思ったら、行かなかったり。だから、自分に合うコース、良いギャップのコースを選んで出たら、全然行けるよ」と、アドバイスを受けたという。

「(予選落ちした)ベイヒルは調子もあったけど、自分のイメージとは全然違ったから合わないのかなと。そこが割り切れたというのもある。ここは逆に自分でもやれるのかなっていうふうに思えた」

相性を信じて、果敢に攻めた結果の勝利。2017年「WGC BS招待」の松山英樹に続き、日本勢5人目、通算11勝目となった。

「こうやっていろんな権利(出場権)ももらえたし、初めてのことに挑戦するのは、人間としても成長できると思う。いろいろなことに挑戦していきたい」と、28歳の小平がひとつの夢を実現した。(サウスカロライナ州ヒルトンヘッド/今岡涼太)

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