オーガスタナショナルが女子アマに門戸開放 2019年に新大会
2018/04/05 08:00
◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前情報(4日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7435ヤード(パー72)
女子ゴルフ界を大きく揺るがすイベントになるだろうか。オーガスタナショナルGCのフレッド・リドリーチェアマンは4日、2019年に「オーガスタナショナル女子アマチュア選手権」を新設することを発表した。
大会は72人の女子アマチュア選手によって、3日間54ホールで争われる。最初の2日間36ホールは、近隣のチャンピオンズ・リトリートGCで行われ、上位30人が決勝に進出。最終日の18ホールを、「マスターズ」前週の土曜日にオーガスタナショナルGCで実施する。
出場資格は「全米女子アマ」「全英女子アマ」「アジアパシフィック女子アマ選手権」「全米女子ジュニア」「全英女子ジュニア」「PGA女子ジュニア選手権」の優勝者や、世界女子アマチュアランキングの成績上位者など。優勝者には同大会5年間の出場資格のほか、同年の「全米女子オープン」「全英女子オープン」などの出場権が与えられる。
米メディアでは、ゴルフを始める女の子の増加やアマチュアでプレーする期間が長くなって大学の単位を取る選手が増えるだろうと予測する声が多い。
2019年からプロテストとQT制度を変更し、プロテスト合格者のみがQTを受験できるようになる日本でも、女子選手がアマチュアにとどまるメリットは高くなる。
一方、同週に開催されている海外女子メジャー「ANAインスピレーション」は、トップアマチュアの参加も多く、日程的には競合となりそうだ。同大会の西海岸から、翌週の「マスターズ」が開催される東海岸への移動は多くの関係者を悩ませている問題でもあり、同大会の日程変更も可能性として考えられる。(ジョージア州オーガスタ/今岡涼太)