2018年 ヒューストンオープン

池田勇太、惨めなプレーで予選落ち「自分に失望」

2018/03/31 10:49
「今週が最悪じゃないですか」と池田勇太。大一番「マスターズ」を前に大きな精神的ダメージ

◇米国男子◇シェルヒューストンオープン 2日目(30日)◇ゴルフクラブ・オブ・ヒューストン(テキサス州)◇7441yd(パー72)

ホールアウト直後の池田勇太は、いまにも泣き出しそうな表情だった。前日、日没のために残した3ホールを3連続ボギーとして第1Rを3オーバー「75」で終えると、直後の第2Rは1オーバー「73」。カットラインに遠く及ばない通算4オーバー135位という惨めなスコアに「悔しいとか、そういうレベルのゴルフじゃない」と弱々しく声を漏らした。

最後までパッティングに苦しんだ。この日も、第1Rを再開した16番(パー3)、17番と連続で3パット。18番はアプローチを1.2mに寄せたが、これを外して3連続ボギーとした。

第2Rに入る前にはパターをかえた。10番から15番までは3mのパットを3度沈めて2バーディと復調気配を見せたが、16番(パー3)では8mから3パットすると、17番でも1mのパットを外して連続ボギー。一瞬射し込んだ光明は、すぐに消えた。

日本とアメリカではグリーンの芝質、形状、繊細さ、バリエーションが違う。だが、池田は「なんなんですかね、分からない。分からないから悩んでいるんです」と、答えの見えない迷路にはまり込んでいる。「どんなストロークをしようが、どんな打ち方をしようが、入ればなんでもいいんですよ。入らなきゃ意味ないですよ」と、2R合計で67パットにも達したグリーン上で、何度も呆然と立ちすくんだ。

2017年は10試合。今季はこれで4試合を米ツアーで戦った。だが、トップ25に入ったのは昨年の「ザ・プレーヤーズ選手権(22位)」1度だけ。精神的なダメージも蓄積されて「ここまで頑張って、悪いながら保っていたモチベーションが全部ぶっこわれた感じ」と肩を落とした。

次週は今季初メジャーの「マスターズ」(4月5日~)だが、「いまはもう、自分にあきれた。失望した。そんな感じです」と、闘争心もしぼんだまま。「すんません、こんなゴルフで…」と打ちひしがれるようなラウンド直後だったこともあり、最後までポジティブな言葉は出てこなかった。(テキサス州ヒューストン/今岡涼太)

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