ウッズは5位浮上 グリーン上でウェッジショットの妙技も
◇米国男子(ツアー外競技)◇ヒーローワールドチャレンジ 2日目(1日)◇アルバニーGC(バハマ)◇7302yd(パー72)
9カ月ぶりに競技に復帰したタイガー・ウッズが好位置で週末に突入する。3アンダー8位タイで出た第2ラウンドを1イーグル4バーディ、2ボギーの「68」でまとめ、通算7アンダー。5位タイで迎える3日目は、同スコアで並ぶ松山英樹との2サムでプレーする。
初日にあったトップとの差、3ストロークはみるみるうちに縮まった。出だし1番でバーディを先行させ、3番(パー5)では2mを沈めて2つ目。続く4番はフェアウェイからの第2打をピンそば1.5mにピタリとつけて、ウッズは上位に顔を出した。折り返しの9番では約270ydを3Wで2オンに成功。4.5mのイーグルパットを決めてガッツポーズを繰り出し、トップタイでハーフターンした。
後半は妙技も披露。17番(パー3)でティショットをグリーン右手前に乗せると、パットのラインが右サイドのカラーにかかることを懸念し、ウェッジでピンそば1mに寄せてパーセーブ。最終18番のボギーでひとつスコアを落とし、首位のチャーリー・ホフマンに5打差をつけられたが「前半を『31』で折り返せたのは非常に良かった。きょうはグリーンのスピードが速くなったようで苦しんだんだ」と優勝争いが可能なポジションで終えたことに満足感を示した。
4月にキャリアで4度目の腰の手術を受けてから初実戦に、ウッズは“ノルマ”を設けていない。「しばらくプレーしてこなかったから、自分に期待するものはない。ずっと戦ってこなかった。フュージョン手術については初めて受けた後の体だから、今ここにあるすべては新しいものばかり。新しい体にいまは慣れているところ」という。
ウッズは松山と回る3日目を「あしたは風が強く吹くだろう」と予想。「その中で良いプレーができれば、(最終日に)良い位置にいられるはずだ」と静かに意気込んだ(バハマ・アルバニー/桂川洋一)