2017年 ザ・プレジデンツカップ

松山英樹はパートナーが不振…「カバーできなかったのが悪い」

2017/09/29 08:15
あしたまた、頑張ろう…松山英樹とシュワルツェルはホールアウト後に挽回を誓った

◇世界選抜VS米国選抜対抗戦◇ザ・プレジデンツカップ 初日(28日)◇リバティーナショナルGC(ニュージャージー州)◇7328yd(パー71)

2年に1度の対抗戦に3大会連続の出場となった松山英樹は、初日のフォアサム(ペアで1つのボールを交互に打ち、1ホールごとのスコアを競うダブルスマッチプレー)でシャール・シュワルツェル(南アフリカ)とのペアで第1マッチを戦ったが、ジャスティン・トーマスリッキー・ファウラー組に6&4の大差で敗れた。

米国選抜のホーム、大都市ニューヨークエリアで開幕したプライドをかけた戦い。開会式の30分も前から、場内の雰囲気は異様だった。1番ティグラウンドの脇に陣取ったのはビル・クリントン、ジョージ・W・ブッシュ、バラク・オバマの歴代の米大統領。ドナルド・トランプ現大統領の姿はなかったが、スタンドはUSAコールの喝采に包まれた。地元のギャラリーを、さらに米国副キャプテンのフレッド・カプルスが両手を上げてあおった。

第1組スタート前の1番ティグラウンドは豪華なメンバーがそろった

世界選抜からすれば、まさに完全アウエー。その状況にあっても、松山は「前回、前々回と比べると思ったよりもギャラリーが少ないなという感じで。あまり何も思わなかったですね」と、スタンドを隔てた向こうで淡々と練習を続けていた。

1番でパートナーのシュワルツェルが最初の1打を放ち、松山は偶数ホールでティショットを担当した。その結果、同じホールでティショットを打つジャスティン・トーマスと競い合うような展開に。2番で松山は1Wショットをフェアウェイに置き、シュワルツェルが2オンに成功。左サイドのネイティブエリアからの脱出に苦労した米国チームを尻目に1UPとした。

コース対岸の自由の女神に向かって吹いた強風は、時間を追うごとに向きを変えた。松山は前週までのプレーオフシリーズシーズよりもティショットが安定したが、相棒の調子がいまひとつ。米国のファウラーに3番でチップイン、4番(パー5)で4mのパットを決められ連続バーディで逆転されると、シュワルツェルは5番でアイアンでのティショットを右ラフに入れ、7番(パー3)では第1打を左の池に。9番(パー5)では1Wでの第1打を右に曲げ、ロストボールとなった。

ハーフターンしたときに世界選抜は4DOWNの劣勢。10番(パー3)で松山が作った3mのバーディチャンスを生かして1つ取り返した後も、流れを引き込めず4ホールを残して敗れた。

松山はラウンド中、「まだまだホールが残っているんだぞ」とパートナーを鼓舞した。「(シュワルツェルを)カバーできなかったのが悪いです」と自ら敗戦の責任を背負い込む。「もう少し自分も(第1打を)フェアウェイに置ければ良かったですし、アプローチも全然うまくいかなかった」

反省の弁ばかりが口をつくが、プレーオフシリーズに比べれば、とりわけ1Wショットが復調傾向にあるとみられる。2日目はダブルスでも、各選手が自分のボールでプレーするフォアボール。挽回のチャンスは必ずある。(ニュージャージー州ジャージーシティ/桂川洋一)

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