2017年 ウィンダム選手権

入れ替え戦出場狙う岩田寛 出遅れも「首の皮一枚つながった」

2017/08/18 11:15
岩田寛は後半に巻き返してなんとかイーブンパーで終えた

◇米国男子◇ウィンダム選手権 初日(17日)◇セッジフィールドCC(ノースカロライナ州)◇7127yd(パー70)

米ツアーからの一時撤退の危機に瀕す岩田寛は、前半インで2ボギーをたたきながら、後半に2バーディを決めて「70」。イーブンパーの102位タイで予選通過の可能性を2日目に残した。

厳しい8月の暑さに包まれた午後。岩田は大汗をかきながらプレーした。12番(パー3)でアプローチを寄せた後、1mを外してボギーが先行。1Wショットが左サイドの木を直撃した14番で2つ目のボギーを喫し、バーディ合戦に乗り遅れた。

ショットについては「感触はそんなに良くないけど“枠”には収まっている感じ。ちょっと先のことを見据えてやっていた」と、最低限のものは出せた印象を持った。

一方で、得意としてきたパッティングがいまの悩みの種。「まったくイメージ通りに転がらない。入る気がしない」。スコア上では巻き返しのきっかけとなった後半2番での3mのバーディパットも「あれはミスパット」が入ったという。

5番(パー5)では、第2打で泥のついたボールをグリーン左に曲げ、下りのアプローチを繊細に寄せてバーディを決めたが、頭の中はグリーン上のことでいっぱい。午後の荒れた芝も言い訳にせず、「僕のミスパット。打った瞬間、入んないって感じで。狙ったところに行ったら、外れても何にも思わないんですけど…」と嘆いた。

3週ぶりの米ツアー。レギュラーツアー最終戦を迎えた岩田のフェデックスカップポイントランキングは現在202位で、今大会終了時に201以下に終わると、126位から200位までの選手と、下部ツアー選手との入れ替え戦(ウェブドットコムツアーファイナルズ)に進出できない。まずは今大会で決勝ラウンドに進むのが、参戦への最低条件となる。

この日の時点での予選カットラインは2アンダー(58位タイまで85人)。岩田もプレーには満足できないながらも、「首の皮一枚つながりました」と言った。「最近の感じだったら、きょうのゴルフなら初日で(気持ちが)終わっていたけれど、耐えられました」。せっかくのガマンを無駄にしたくない。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/桂川洋一)

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