2017年 ウィンダム選手権

「悪いショットで目が覚める」岩田寛は最終戦に滑り込み

2017/08/16 09:36
岩田寛はシード獲得、入れ替え戦出場を目指してレギュラーツアー最終戦に臨む

◇米国男子◇ウィンダム選手権 事前情報(15日)◇セッジフィールドCC(ノースカロライナ州)◇7127yd(パー70)

岩田寛は2016―17年シーズンのレギュラーツアー最終戦のフィールドにギリギリで滑り込んだ。開幕3日前の14日(月)に渡米する直前には待機選手の1番手。同日の米国入り後に、棄権した選手が出たことで出場が決まった。

米ツアー参戦2年目の今季、岩田は前シーズンのフェデックスカップポイントランキング126位~150位の限定的な資格でプレーし、出場は今大会までに9試合にとどまった。昨年10月「サンダーソンファームズ選手権」で5位に入ったが、予選通過は他に同11月の「ザ・RSMクラシック」だけだった。

ポイントランキングはこの試合を前に202位。今週、上位2位に入れば125位以内にジャンプアップして来季のフルシードを獲得、プレーオフシリーズに進む可能性がある。一方、ポイントの積み上げがなければ、125位から200位の選手と、下部ツアー選手ら来季の出場権を争う入れ替え戦(ウェブドットコムツアーファイナルズ)にも参戦できない。今大会で決勝ラウンド進出を逃した時点で、米ツアーからの“一時撤退”を余儀なくされる。

7月末の国内ツアー「ダンロップ・スリクソン福島オープン」で予選落ちし、渡米への気持ちが一時トーンダウン。前週、宮城県内でプライベートゴルフをしていた際「(調子が)良くなくて、やめようと思っていた」が、終盤4ホールで3バーディを獲れたことで「やっぱり行こう」と決めた。「アメリカに来て、(待機選手のままフィールドに)入れなかったらしょうがない。来て、出られたらラッキー。200位以内に入れれば、また入れ替え戦に出られる」

開幕2日前の15日(火)は、18ホールの練習ラウンドに臨んだが調子はなかなか上がらないまま。「最近ずっとゴルフのことばっかり考えちゃって。何をしている時も。ゴルフをしている夢を見て、(夢の中で)悪いショットをして起きることがある。だから、あまりゴルフのことを考えないようにしようと思うんだけど…」。米国でどれだけ打ちのめされても、ゴルフが好きで仕方ない。メンタルコントロールも実に難しい。

生き残りをかけて、まずは予選通過が至上命題。この戦いを最後にはしない。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/桂川洋一)

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