2017年 ザ・メモリアルトーナメント

「内心はキレてます」40位後退の松山英樹は不満とストレス

2017/06/03 08:06
12番は結果的に1.2mのバーディチャンスにつけたものの、ショット自体にはこの表情

◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 2日目(2日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7392 yd(パー72)

ここまで苦しむ松山英樹のプレーを見た記憶はあまりない。2日目は4バーディ、4ボギー1ダブルボギーの「74」。上がり2ホールの連続ボギーで初日の貯金を使い果たし、通算イーブンパーの40位へ後退した。

同組で回ったホン・ラーム(スペイン)とは違い、ミスショットに大声を張り上げるタイプではない。不本意なショットにフィニッシュでクラブから手を離しても、その後はぶ然とした表情で、ときにクラブを振り回す程度。ミスパットをした後は、そこに問題がなかったか検査するように、じっと手元の球に視線を落としてやり過ごす。「クラブを全部折ってやろうかっていうくらい、内心はキレてますけどね」。そのストレスを、大きな体で受け止めている。

ホールアウト後、広い練習場で黙々と打ち込みを行った松山英樹

18ホールで4バーディを奪ったが、“らしくない”ミスも頻発した。インスタートの12番(パー3)では、1.2mのバーディチャンスから3パット。16番(パー3)では、ティショットを手前の池に打ち込んでダボとした。最終盤の8番(パー3)はグリーン手前のバンカーに入れて目玉となり、9番も繰り返すように手前のガードバンカーにつかまって、2連続ボギーとした。

「最後2ホールのティショットとセカンドは、話にならないくらいのミスショット。良いショットもあるけど、それが続かない。フェアウェイからミスショットを続けているし、いまの調子がそのまま出ている。それをいかに少なくしていくかだけど、なかなか良い策がないというか…」

ホールアウト後は練習をするべきか、はたまた練習せずにリフレッシュ、気分転換、休養に充てるべきかの判断すらしかねると首をひねった松山。それでも結局はパッティング、アプローチ、打撃レンジへと、みっちり3時間以上を練習場で費やした。(オハイオ州ダブリン/今岡涼太)

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