2017年 ウェルズファーゴ選手権

4mから遠いカップ…石川遼は5パット、4パットの大乱調 予選落ち確定的

2017/05/06 12:10
5パットのトリプルボギーを喫した石川遼。うつむいて次のホールに向かった

◇米国男子◇ウェルズファーゴ選手権 2日目(5日)◇イーグルポイントGC(ノースカロライナ州)◇7471yd(パー72)

痛恨の5パット―。グリーン上で石川遼は大きく肩を落とした。後半10番(パー3)で迎えた4mのバーディチャンスは一転してトリプルボギーに変わった。1ホールを残して日没順延となり、通算13オーバー暫定152位。予選落ちは確定的になった。

幾度となくショートパットを外した。10番では4mの下りのバーディパットを1.5mオーバーさせると、返しのパーパットも70cmオーバーした。タップインとなるはずのパットはカップに蹴られ、1mからの次の1打もミスした。チャンスから一転「6」をたたいた。大きく息をはいてうつむき、次のホールに向かった。

4オーバー134位から巻き返しを狙った第2ラウンド。前夜からの悪天候のため、スタートは約3時間遅れ、午後3時22分となった。出だし1番から1Wでのティショットは乱れ、大きく右に出てギャラリーロープを越えて木々の中へ消えた。

ロストボールとなり、ダブルボギー。2番でもティショットを池に入れ、ずるずるとスコアを落とした。

パットも乱調。6番(パー5)では2オンに成功し、上がって下がる22mのイーグルトライ。丁寧に放ったパットは、2mまで寄った。しかし、バーディトライを1mオーバーさせると、返しのパットも外して計4パット。絶好のチャンスからボギーを喫した。

この日のストローク・ゲインド・パッティング(パットのスコア貢献度)は「-4.244」と落ち込んだ。前日は「0.136」だった。石川の今季平均「-0.054」、ツアー最下位の選手の平均「-1.212」に照らし合わせると、いかに“ひどい”数字かが分かる。

65選手がホールアウトできない中、石川は最終18番を翌日に持ち越した。予選通過は絶望的だが、次の戦いへつなぐ1ホールとできるか。(ノースカロライナ州ウィルミントン/林洋平)

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