2017年 RBCヘリテージ

初めて国内開幕戦欠場 池田勇太の米スポット参戦の理由

2017/04/13 07:15
池田勇太は大会当週の月曜日、火曜日に石川遼と練習ラウンド。リラックスムードの中にも真剣さが漂った

◇米国男子◇RBCヘリテージ 事前情報(12日)◇ハーバータウンGL(サウスカロライナ州)◇7099yd(パー71)

池田勇太は前週メジャー初戦「マスターズ」を終え、13日(木)開幕の米ツアー「RBCヘリテージ」に出場する。10日(月)から2日連続で、初めてプレーする18ホールを回って入念にコースをチェック。開幕前日は練習場で打ち込んだ。

池田が日本ツアーの国内開催初戦「東建ホームメイトカップ」を欠場するのは2007年末にプロ転向してから初めてのこと。「東建は例年、まだ肌寒いことも多い。今年のオーガスタの寒さは別ものでしたけど…普段なら半袖でプレーできるマスターズの翌週に日本に行くのも、なかなか酷」と、大会が設けている世界ランキング50位以内の資格で、米ツアーへのスポット参戦を決めた。

「このゴルフ場はオーガスタからさほど遠くないことも大きい」という言葉通り、ジョージア州オーガスタから、サウスカロライナ州のリゾート地であるヒルトンヘッドアイランドは車で3時間ほどの距離にある。池田は10日早朝にレンタカーを走らせ、コース到着後に石川遼と練習ラウンドを行った。

海沿いにあるコンパクトな林間コースを「日本の雰囲気に似ている」と表現する。その中でも警戒すべきは、背が高く、上空にせり出た木々。「攻めていく上で、木の枝が関わってくる。上空にハザードがあるので、ボールコントロールをうまくしながらコースを攻略したい」。7099yd(パー71)の18ホールは、距離だけみれば日本ツアーのコースでも長い方ではない。

6年ぶりのマスターズでの戦いは、突風が終始吹きつけるコンディションとなった予選2日間で終わった。プレーできなかった週末の穏やかなコンディションも、悔しさをあおるが、それを言い訳にする気はない。「ショットに関しては良くなったし、十分なプレーができた。パッティングがもう少し入れば…」とトップレベルで“戦える”実感も持った。

改善を求めるグリーン上のプレーでは、今週オデッセイのパター(オー・ワークス パター#7プロトタイプ)を新たに投入しそう。スーパーストローク社製のグリップ装着モデルを「転がりがいい。いい雰囲気も出てきている」と好感触を得ている。(サウスカロライナ州ヒルトンヘッド/桂川洋一)

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