「入る要素がない」松山英樹、パッティングの苦悩続く
2017/03/04 10:27
◇米国男子◇WGCメキシコ選手権 2日目(3日)◇チャプルテペクGC(メキシコ)◇7330yd(パー71)
灰色の雲が上空を覆い、冷たい風が吹き始めた最終18番で1mのバーディパットを沈めたが、その顔は険しいままだった。松山英樹は2バーディ、3ボギーの「72」とスコアを落とし、通算2オーバーの46位へ後退した。
スタートホールの1番は、3Wで314ydをかっ飛ばして1オンに成功した。15mのイーグルパットを1.5mオーバー。返しのパットは、引っ掛け気味にカップ左へと外してしまう。不本意そうにグリーン上で首をひねる姿は、その後も何度か繰り返された。
5番でティショットを右の林に曲げてボギーが先行。10番は3m弱に寄せたパーパットを決めきれず、11番(パー5)でバーディを取り返したが、14番でも2m強を決められずにボギーとした。
「パットがイメージ通りにいっていない。(スパイクマークや芝で)跳ねても入るときは入ると思うが、自分のストロークで入っていないところがたくさんある。うまく打てて入らないなら読みの問題だとも思うけど、その前の話」と、硬い表情で振り返った。
スタート前、左ひざに違和感を覚えた松山は、谷原秀人に帯同する西井寛トレーナーにヘルプを求めた。数分間、ひざや腰を触ってもらい状態を確認した後、何事もなかったように18ホールをラウンドした。
「良いきっかけをつかめるように頑張りたい」と挑む週末の2日間。「(パットは)入る要素がないので、入る要素が出てくるように」という目標設定に、厳しい現状認識が現れていた。(メキシコ・メキシコシティ/今岡涼太)