「どうにかしないといけない」松山英樹が今季初のオーバーパーで予選落ち
◇米国男子◇ジェネシスオープン 3日目(18日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)
悪天候で順延されていた第2ラウンドが再開され、松山英樹は未消化分の3ホールをすべてボギーとしてホールアウトした。同ラウンドはバーディなし、9ボギーの「80」の大叩き。通算6オーバーの121位タイで今季初の予選落ちを喫した。
小雨の舞う早朝のドライビングレンジに一番乗りで登場した松山は、ため息をつき、首をかしげながらボールを打ち込んだ。クラブと腕の通り道、体の動きを何度も確認。納得のいかない表情はコースに出ても変わらなかった。
再開ホールの後半7番、この日最初のショットとなったフェアウェイからの2打目はピン方向に出たが、わずかに短くグリーンの左手前に。1.5mのパーパットはカップのフチを一周して戻ってきた。8番、9番ともに1Wショットをフェアウェイバンカーに突っ込み、2打目でレイアップを強いられ、ボギーを並べてフィニッシュ。「きのうよりは(感触が)良かったですけど…盛り返すような力は全然ないですね」と肩を落とした。
2週前の「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」に続く連勝となれば、世界ランク1位到達の可能性があった試合だった。昨年8月の「ザ・バークレイズ」以来となる2016-17年シーズン初の予選落ち。昨年3月「WGCキャデラック選手権」第2ラウンドで喫した自身のワーストスコア「81」は免れたが、今季ツアー26ラウンド目にして初めてのオーバーパーを記録した。
「始まる前からすごく違和感あったんで、やりながら修正できたらいいと思っていたが、できなかった」。今大会は雨風に悩まされる時間帯が多かったものの「それは仕方のないこと。それにしても、打ち過ぎです。風?人が思っているよりはあまり感じなかった」と恨み節はない。ただただ、自身の状態を責めるのみ。前日早朝にプレーした第1ラウンドの残り2ホールは連続バーディとしていたが「良い内容ではなく、こういうスコアになっても仕方ない感じだった。出ていなかった悪いものが第2ラウンドで出た」と分析した。
次週はオフとして3月2日(木)開幕の「WGCメキシコ選手権」に備える。昨年10月の「WGC HSBCチャンピオンズ」に続く世界選手権連勝がかかる。「間に合うように修正したい。原因を突き止めないと。パットはどうにかなるかと思うが、ショットが思うようにいかない。どうにかしないといけないなと思う」と、わずかな焦燥感も漂わせてコースを去った。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)