“苦手”リビエラCC 石川遼はショット力で勝負
◇米国男子◇ジェネシスオープン 事前情報(14日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)
石川遼は2週前の「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」で予選落ちした後、オフにした前週はカリフォルニア州サンディエゴ近郊で調整した。ロサンゼルス入り後の13日(月)に早朝から18ホールを回ってコースをチェック。ショット精度の向上を目指して14日(火)には当地の練習場で精力的に打ち込んだ。
2009年に米ツアーに初参戦した場所として知られるリビエラCCだが、石川は「緊張したイメージしかない」と当時を振り返る。感慨深さよりも、その難関コース攻略への思いの方が強くある。
過去7回の出場で予選通過は3回。最高位は2010年大会の32位と上位でプレーできていない。カギは、石川が今年まさに向上を目指しているショットの精度だという。「ショットが良かったときは予選を通れている感じがする。グリーンは小さいし、外したときに難しくなる。(グリーンをとらえて)あとはパットが入るかどうか、というゴルフができれば…」
警戒するのは比較的、距離が長いパー4だ。「2番(471yd)、8番(433yd)、9番(458yd)、12番(479yd)、13番(459yd)、15番(487yd)、18番(475yd)…全部長いパー4に感じるけれど、ちょっとずつ(要求される)ティショットの球筋や景色、見せ方が違う。長いパー4が僕にはキーかなと思う」。それでいて315ydと短い、世界を代表する名物パー4を持ち合わせるのが、リビエラだ。
新年を迎えて最初の2試合で決勝ラウンドを戦ったが、ショットの状態は一進一退。それでも「前までの“日替わり”の状態は、毎日打ち方を変えてしまっていたもの。いまは、自分の打ち方を決めて打っている。その中で波がある」と強調する。「前のようにやっていてはうまくならない。いまは覚悟を決めてやるべきことをやっている感じ」。新しい気持ちで向き合うコースで、飛躍を期す。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)