17位から予選落ちの石川遼「いまの技量」
◇米国男子◇ウェイストマネジメント フェニックスオープン 2日目(3日)◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7266yd(パー71)
3アンダーの17位から出た石川遼は2バーディ、5ボギーの「75」と崩れ、通算イーブンパーで決勝ラウンド進出を逃した。ショットが荒れて2ホールで池ポチャ。1打及ばず、3週連続の予選通過はならなかった。
ノーボギーでまとめた初日から一転し、この日は序盤からショットが左右に散った。チャンスも多い反面、リスクもある前半インコース。石川は誘い込まれるように、11番と15番(パー5)で1Wショットを左サイドの池に入れた。11番ではグリーン手前のカラーから20mをパターで沈めてパーで切り抜けたが、15番は4オン2パットのボギーを叩いた。「(ミスが)11番の1回で終わっていれば、また違ったのかと思う。15番でもあんなに左に出るなんて思わなかった」。
その後はショットが右にブレ始めた。「左に行ったのは、フェースの使い方が前の悪い癖に戻っていたから。右へのミスの方が自分としては納得がいかない」。18番の1Wショットはフェアウェイバンカー周りのラフについてボギー。2つスコアを落としてハーフターンすると、ショートゲームにも負担とプレッシャーがかかっていく。
4番(パー3)ではグリーン右サイドからバンカー越えのアプローチで寄せた後、1m強のパーパットを外した。続く5番も1Wで右のバンカーに突っ込んだのをきっかけに連続ボギー。カットラインの下に転がり落ち、再浮上できなかった。
同大会は2013年から5年連続の出場ですべて予選落ちとなった。前週の「ファーマーズインシュランスオープン」までにショットの手応えをつかんでいただけに、悔しさが募る。「スイングを立て直しながら、ゲームを立て直せないといけないと思っていた。特に1Wショットはまだもろい。完成にはほど遠い。自分で『まだまだだな…』と思えたラウンドだった」
上位争いができるポジションから、思いがけない転落を「自分のいまの技量」と受け入れた石川。次週はオフとし、2月16日(木)開幕の「ジェネシスオープン」に参戦する予定だ。(アリゾナ州スコッツデール/桂川洋一)