2016年 OHLクラシックatマヤコバ

石川遼はカットライン上で決勝へ 1打の違いで前週のリベンジ

2016/11/12 10:09
最終9番で3m弱のパーパットを沈めた石川遼。ギリギリでの予選突破に安堵の笑顔

◇米国男子◇OHLクラシックatマヤコバ 2日目(11日)◇エル・カマレオンGC(メキシコ)◇7039yd(パー71)

スペイン語で“また明日”は「アスタ・マニャーナ」。大会2日目に3バーディ、3ボギーの「71」で回った石川遼は、カットライン上の通算2アンダー、59位タイで予選通過。永い別れを告げる「アディオス!」の前に、あと2日間のプレーが約束された。

この日、フィールド全体の平均ストロークは「69.623」。伸ばさなければいけない展開だったが、スタートホールの10番(パー3)で3パットのボギーとした。13番(パー5)、17番でバーディを取り返したが、後半1番でグリーン周りのラフからアプローチをミスしてボギーとし、5番(パー5)では1Wショットを左に曲げて、ウォーターハザードに入れる。ドロップ後、残り244ydの3打目で3Iを握ったが、ミスショットで右手前ラフに入れると、不甲斐なさにクラブを叩きつけて悔しがった。そして3つ目のボギー。

「2アンダーなら確実に通ると思っていた」という石川だが、この後半2つのボギーで予選通過圏外となる1アンダーに後退した。続く6番は上2mのバーディチャンスにつけたが、フックと読んだラインが切れず、球はカップ右をすり抜けた。

迎えた7番は右にドッグレッグするパー5で、左サイドにはクロスバンカー、ティから315yd地点のフェアウェイ中央にはセノーテ(cenote/陥没穴)が口を開ける。石川は1Wのティショットをドローボールでフェアウェイ左のファーストカットに置くと、ピンまで残り277ydの2打目を3Wで花道まで運んだ。

7番(パー5)でアプローチを寄せ、貴重なバーディを奪った石川遼

「7番のティショットは一番良かった。あのフェアウェイの幅に打てる感じがあったし、最近はアドレスから自信を持てて振り切れるというのが少なかった。2打目も両サイドがブッシュみたいになっていて、刻むという手もあったけど、やれるかどうかというトライでもあった」。

アプローチを80cmに寄せてバーディとし予選通過圏内に滑り込むと、最終9番は3m弱のパーパットをきっちり沈めた。

「(最後のパットは)痺れましたね(笑)。もっとよい場面の痺れたパットを打ちたいけど、しょうがないですね」と笑ったが、1打差で予選落ちした前週と、カットライン上で予選通過を果たした今週の違いは小さくはないはずだ。

「1Wは昨日より手応えを感じている。これを続けていけばよいけど、まだ消極的なショットが1日に2~3回ある。それが0回になっていけばよいと思う」。ここからは上だけを目指していける。両サイドにハザードが迫るエル・カマレオンGCが、残り2日のスパーリングパートナーだ。(プラヤ・デル・カルメン=メキシコ/今岡涼太)

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