2016年 WGC HSBCチャンピオンズ

オーガスタへの道 谷原秀人が9年ぶりのWGC出場

2016/10/26 19:15
開幕前日の谷原秀人は雨のぱらつく中で練習を行った

◇世界ゴルフ選手権◇WGC HSBCチャンピオンズ 事前情報(26日)◇シェシャンインターナショナルGC(中国)◇7266yd(パー72)◇ 世界6大ツアーのトッププレーヤー78人による中国・上海でのWGCは27日(木)に開幕。日本勢は松山英樹とともに、日本ツアーを主戦場とする谷原秀人が出場する。

今月17日時点での日本ツアーの賞金ランキング5位までの上位2人という資格から、ビッグイベントへのチケットをつかんだ日本の賞金2位・谷原。初の賞金王獲得もかかる一方で、来年4月の「マスターズ」などの出場権がかかる年末の世界ランキング50位入りを目指して出場を決めた。

谷原は現在、日本勢3番手の71位。今大会と日本の同週開催「マイナビABC選手権」とでは、優勝者に付与される世界ランクポイントは70ptと16pt前後で大きな差がある。出場する全78人が予選落ちなしで72ホールをプレーする4日間を前に「残りは5、6試合。しっかり稼ぐためには常に優勝争いをしないといけない」と気合十分だ。

谷原の世界選手権シリーズ出場は、実に2007年、米フロリダでの「WGCキャデラック選手権」(当時のCA選手権)以来9年ぶり。開幕2日前の25日(火)に18ホールを回り、プロアマに出場しなかった26日(水)は午後1時から2時間半以上ドライビングレンジで過ごした。

「調子は悪い。先週の良い感じはちょっと消えてきているので、良くなるのを願ってます」と苦笑い。大会序盤は連日、雨予報が出ており、プリファードライ等のルールが適用される可能性も高そう。「フェアウェイに置いて、ボールを拭けるとなると…グリーンは相当ソフトなので、どれだけピンを攻められるかだと思う。ロングヒッターは相当スコアが出るでしょう。それに付いていけるかどうか」。

2年前には岩田寛が3位に入り、のちの米ツアー進出の足掛かりとした事例もある。上海からオーガスタへの道を切り開きたい。(中国・上海/桂川洋一)

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