2016年 全英オープン

“日本代表”の池田勇太が27位 5年ぶりメジャーの週末へ

2016/07/16 11:15
必死の形相でホールを進める池田勇太。5年ぶりに週末の海外メジャーに臨む

松山英樹谷原秀人…8人いた日本勢のうち6人が姿を消す中、8月「リオデジャネイロ五輪」の日本代表入りが決まっている池田勇太が決勝に進んだ。海外メジャーの今季第3戦「全英オープン」2日目を12位からスタートし、3ボギー「74」(パー71)と落としながらも、通算イーブンパーの27位と上位をキープ。今回で通算11回目の海外メジャーで、5年ぶり5回目の予選突破を決めた。

6年ぶりに出場した6月の「全米オープン」は予選落ちに終わったが、「(全米は)気負い過ぎていたので、今週は気楽な感じでプレーしている」と、今のところ1カ月前の反省も生かされている形だ。

この日は「ティショットが思うようにいかなかった」とフェアウェイキープはわずか4ホール。初日とは異なる風向き、急な風雨の強まりなどリンクス特有の天気と戦いながらも、「きょうは耐えるゴルフが必要だと思っていた」と粘り強くパーを重ね、大崩れを許さなかった。

後半12番、13番と連続ボギーをたたき、思い空気が包み始めた15番では、テレビ中継用のクレーンを避けるためドロップしたボールが「小さな穴に入っちゃって。もう終わった、と思った」。それでもフェアウェイに刻んだ後、残り110ydの3打目をピンそば1mに絡め、しぶとくパーをもぎ取った。

10ストローク先にある首位の背中は遠いが、過去10試合に出場した海外メジャーの自己ベスト29位(2010年「マスターズ」)の更新、さらには来年度大会の出場権が得られるトップ10入りなど、池田にとっても楽しみが多い週末となる。「きょうはへたくそ過ぎてヘトヘト。あしたは切り替えて頑張りたい」。今月初めには、2週間後の「全米プロゴルフ選手権」への招待も決定。リオ五輪も含めたハードな日程を、モチベーション高くこなしていく。(スコットランド・トゥルーン/塚田達也)

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