2016年 全英オープン

「63」でガッカリ ミケルソンはメジャー記録更新ならず

2016/07/15 10:16
あと1打・・・最終18番でバーディパットを逃したフィル・ミケルソン( Mike Ehrmann/Getty Images))

スコットランドのロイヤルトゥルーンGCで14日(木)に開幕したメジャー第3戦「全英オープン」初日に、フィル・ミケルソンが8バーディ、ノーボギーで回り、4大メジャーにおける最少ストローク記録に並ぶ「63」(パー71)をマークした。

コースレコードを更新する8アンダーの単独首位発進に「生涯のベストラウンドのひとつ」と振り返ったミケルソンは、言葉に悔しさもにじませた。メジャーの歴史を塗り替える「62」には、わずかに届かなかった。メジャーで「63」を記録したのは過去25人(27例)。あと1ストロークの間にある高い壁を、乗り越えられなかった。

後半14番(パー3)までに6バーディを決めたミケルソンは、16番(パー5)からの2連続バーディで8アンダーへ。あと1つのバーディで新記録となる最終18番も第2打をピン右奥5.5mにつけた。

「記録のことは知っていたし、達成したかった」と、快挙をかけたバーディパットに向けてセットアップする。打ち出されたボールはラインを辿り、ミケルソンもカップインを確信してパターヘッドをカップ方向に指し示した。だがその直後、ボールはカップの右フチからクルリと半周して外れ、レフティはショックを隠し切れない様子で頭を抱えた。

「歴史を作るチャンスだった。僕のベストラウンドの1つだったけど、今は涙を流したい気分だ。もう、(メジャー史上)初めて62を出せるような機会は巡ってこないだろうからね…ものすごく残念だ」

なお、過去に日本勢で「63」をマークしたのは2人。1980年の「全英オープン」(ミュアフィールド)第3ラウンドで青木功が、昨年の「全米プロゴルフ選手権」(ウィスリングストレイツ)第2ラウンドで岩田寛が記録した。(スコットランド・トゥルーン/塚田達也)

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