2016年 ディーン&デルーカ招待

「終わってる」岩田寛、後半に崩れてぶ然

2016/05/27 09:58
グリーンで苦戦し、徐々にショットも乱れ始め…。不本意なゴルフに頭を抱えた岩田寛

雷雲接近のため、午前8時29分から約1時間半の中断を挟んだ米国男子ツアー「ディーン&デルーカ招待」の初日。岩田寛は前半に2バーディを先行させたが、後半に1ボギー1ダブルボギーと崩れて、1オーバーの60位とした。

「よく分からない。全部、苦労しています」。ホールアウト後の岩田は、小さな声でそう吐き捨てた。朝から灰色の雨雲に覆われたコロニアルCC(テキサス州)だったが、雷雲の中心がずれたおかけで、午前組の岩田は雨も風も穏やかな中でのラウンドとなった。伸ばせるチャンスはあった。それだけにショックも小さくなかったようだ。

10番からスタートし、14番で2打目をピン下1mにつけてバーディ奪取。ショットの左右のぶれは抑えられ、フィニッシュが崩れることも少なくなった。17番はティショットを右ラフに入れたが、木越えの2打目を4mにつけてこの日2つ目のバーディとした。

だが、練習ラウンドからあまり読めていなかったというグリーン上で、良い流れを断ち切ってしまう。折り返した1番(パー5)はバンカーからの3打目をピンそば1m弱につける絶好のバーディチャンス。しかし、“真っ直ぐ”と読んだパットは、カップ手前で無情にも右へと切れた。

“恐ろしき馬蹄”と呼ばれる難度の高い3ホール。その入り口となる3番で1Wを左に引っ掛け、2打目、3打目と木の枝に当てた。ようやく4打目でグリーンをとらえたものの、5mのボギーパットを決められずにダブルボギー。貯金を一気に吐き出した。

途中からはキャディにもラインを読んでもらってグリーン攻略に挑んだが、6番では1.5mのバーディパットがカップに蹴られて大嘆息。最終9番はティショットを右に曲げてボギーとした。「悪いというか、終わってます」とうつむいた岩田は、足早に練習場へと向かった。(テキサス州フォートワース/今岡涼太)

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