2016年 ディーン&デルーカ招待

強風予報の初日 岩田寛を待ち構える“恐ろしき馬蹄”

2016/05/26 11:17
開幕前日は軽めの調整で終えた岩田寛

米国男子「ディーン&デルーカ招待」の開幕を翌日に控えた25日(水)、プロアマ戦に出場しなかった岩田寛は、アプローチ、ショット、パッティングと軽めの最終調整を行った。「結局、どこ(のコース)に行っても変わらないんだけど、フェアウェイに打って、グリーンに載せること」と、シンプルな攻略プランで大会に臨む。

ベン・ホーガンが5度の優勝を果たしたことで、「ホーガンの小路」と呼ばれるコロニアルCC。正確なショットを武器とした先人のように、両サイドに立ち並ぶ巨木を縫って、狭いフェアウェイに置いていくことが攻略のポイントとされている。

このコースの最難関は、“恐ろしき馬蹄(Horrible Horseshoe)”と呼ばれる、3番(483yd/パー4)、4番(247yd/パー3)、5番(481yd/パー4)の連続する3ホール。打撃練習場の外周をU字型(馬蹄のように)に左回りで回るレイアウトだ。昨年大会の難易度は、それぞれ2番目、4番目、1番目で、アウトスタートは序盤から気が抜けない。

昨年大会では初日首位発進のジョーダン・スピースが、2日目に5番でトリプルボギーの「7」を叩き、結局72ホールを終えて1打及ばない2位に終わった。

岩田は大会初日、8時50分にインの10番からティオフする。この難所に差し掛かるのはハーフターンを終えてからだが、明日は昼から夕方にかけて、8~9m/秒の強風が吹く天気予報のため、一層の警戒が必要となってくる。

現地入りしてからの練習ラウンドでは比較的好調なショットを続けている。キャディの新岡隆三郎氏は「まだ波はあるけど、(修正の)ポイントが段々合ってきているんだと思う」と、慎重だが前向きな感触を実感している。「結果を気にせず、いつも通りやることが大事でしょう」と、2週連続の上位進出に期待を寄せた。(テキサス州フォートワース/今岡涼太)

2016年 ディーン&デルーカ招待