2016年 AT&Tバイロン・ネルソン選手権

「今日のショットでは戦えない」岩田寛、苦手の2日目『67』も不安

2016/05/21 09:43
4戦ぶりの予選通過を果たした岩田寛だが、不安はまだ拭えないようだ。

4戦ぶりの予選突破を決めた岩田寛だったが、その表情はまだ不安げだった。テキサス州のTPCフォーシーズンズリゾートで行われた米国男子ツアー「AT&Tバイロン・ネルソン選手権」2日目。岩田は第1ラウンドの残り5ホールを1バーディ、1ボギーとして「67」(パー70)、直後に始まった第2ラウンドも7バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの「67」で回り、通算6アンダーの26位で久しぶりの週末に駒を進めた。

「昨日は良かったのに、なんで1日でこんなになるかなって…」。岩田はそう言って呆れたように手で顔を覆った。「昨日の(ショット)だったら戦える気がするけど、今日のだったら戦える気がしない…」。

第2ラウンドで奪ったバーディは7個。4番はPS、6番は7Iでそれぞれピン1m以内につけてバーディとした。ショートゲームのミスからダブルボギーとした12番、続く13番は3パットのボギーとした。だが、直後の14番でフェアウェイからの第2打(9I)をカップの上1mからバックスピンで戻して真横にぴたり。「ショットで獲れたのが良かった」と、タップインバーディとした。

「良いショットと悪いショットの差が激しすぎて、大変だった」と岩田は言う。それでも、フィニッシュで手を放すようなショットがグリーンに載ることもあり、“悪いショット”でも大トラブルは回避した。ミスの幅が小さくなっていることは「そうですね」と本人も認めるところだ。

苦手としていた2日目だったが、運も味方した。初日にサスペンデットとなった関係で、朝7時15分から第1ラウンドの残り5ホールを行って、約30分の休憩をはさんで第2ラウンドが始まった。キャディの新岡隆三郎氏は「2日目の苦手意識を意識しないでできたんじゃないか。朝(の第1ラウンド)が終わって休憩して、第2ラウンドは3日目が始まるような気分だった」と振り返った。

ホールアウト後「今日みたいな感じだったら全然楽しみじゃないので、今から練習して調整したい」と練習場へ向かった岩田だったが、良化しないとみるや早々に切り上げて帰途についた。(テキサス州ダラス/今岡涼太)

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