2016年 バレロテキサスオープン

岩田寛 攻略に挑むのはノーマン&ガルシア設計の難コース

2016/04/21 07:15
開幕前日はコースの練習場で打ち込みを行った岩田寛

テキサス州で行われる米国男子ツアー「バレロテキサスオープン」に出場する岩田寛は開幕前日の20日、会場のTPCサンアントニオの練習場で約3時間を過ごし、最終調整した。

前週「RBCヘリテージ」は3日目に、無念のセカンドカット(MDF)を強いられた。その夜、テキサスに移動。21日のラウンドでコースチェックを終えている。

グレッグ・ノーマン(オーストラリア)が設計し、セルヒオ・ガルシア(スペイン)がアレンジを加えた18ホールは、アップダウンがあったり、左右サイドにネイティブエリアがあったりし、トリッキーな印象を持たせる。

「グリーンが砲台になっていて大きい。傾斜もかなりある。フェアウェイの広さは、先週とあまり変わらず狭いですね。ただ、今週は両方にブッシュも多い」と岩田。2011年大会ではケビン・ナが1ホール(9番)でブッシュからの脱出に混乱をきたし「16」を打ったコース。風の吹いた昨年は、予選通過のワーストスコアが36ホールで6オーバーだった。

つかんだと思った復調の兆しは、するりと逃げる。今週も「調子?わかんないッスね…まじで」と、胸のうちはもどかしさでいっぱいだ。「後半戦に向けて何かをつかむために、いろいろ試すこともやってみたい」。

レギュラーシーズン43試合のうち、23試合が終了。次週からの「チューリッヒクラシック」、「ウェルズファーゴ選手権」にも出場のチャンスがありそうだ。フェデックスカップランキングは現在117位と依然、シード権争いの最中にいる。この日「またあした」とコース去る顔は、そう暗いものではなかった。(テキサス州サンアントニオ/桂川洋一)

2016年 バレロテキサスオープン