2016年 RBCヘリテージ

岩田寛に戻りつつあるポジティブさ

2016/04/15 09:07
ショットに手応えが戻りつつあるという岩田寛。明日に期待!

サウスカロライナ州にあるハーバータウンGLで開幕した米国男子ツアー「RBCヘリテージ」の初日、3バーディ、3ボギーのイーブンパー「71」(パー71)で回った岩田寛は、首位と5打差の36位とまずまずの位置で滑り出した。

「ショットが戻りつつあった」と岩田は言う。「でも(後半)3番のティショットで右に行ってから、ちょっとおかしくなってしまった」と、手応えが最後まで続かなかったことを悔やんだが、それでも表情や言葉には少しずつポジティブさが戻ってきた。

前週は五輪関連の手続きもあり、日本に一時帰国した。「人に会ったりしてあまり練習できなかったけど、できない中で色々考えた。悩んでいるのがインタビューで伝わるらしく、いろんな人からアドバイスをもらった」。悩みの解消へもちょっぴり進展した。

「(スイングで)帰ってくる場所が見つかりつつあるかなって感じ。後半があんまりだったので、まだ自信にはならないけど…」。この日は10番から出て、折り返した2番までに2アンダー。だが、3番、5番(パー5)とショットが曲がり、ボギーを叩いた。それでも、「前半の感じは良かったので、明日どうなるか」と、期待感が出てきたのも間違いない。

米国では木曜日の朝、熊本で起きた大地震のニュースが飛び込んできた。岩田は「一応(知人に)連絡して『大丈夫だった』って返信は貰いました。津波がなかったって言っていたので…」。東日本大震災を実体験として知る岩田の顔は神妙だった。(サウスカロライナ州ヒルトンヘッドアイランド/今岡涼太)

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