2016年 マスターズ

五輪金メダリストに全メジャー出場権の報奨を発表

2016/04/05 09:38
共同会見を行った(左から)マスターズ委員会のビリー・ペイン氏、R&Aのマーティン・スランバー氏、PGA・オブ・アメリカのピート・ビバクア氏、USGAのマイク・デイビス氏

マスターズ委員会などは4日、今年8月に開催されるリオデジャネイロ五輪のゴルフで金メダルを獲得した選手への報奨として、男子選手には「マスターズ」を含むメジャー大会全4試合、女子にはメジャー大会全5試合の出場権を与えることを発表した。

マスターズ委員会のチェアマン、ビリー・ペイン氏、R&Aのマーティン・スランバーCEO、PGA・オブ・アメリカのピート・ビバクアCEO、USGAのエグゼクティブ・ディレクター、マイク・デービス氏が、今季の海外メジャー初戦「マスターズ」が開催されるオーガスタナショナルGCに顔をそろえて会見し、それぞれの組織が管轄する男女メジャー大会での金メダリストへの出場権付与に同意した。

男子の金メダリストは、2017年の「マスターズ」、「全米オープン」、「全英オープン」、「全米プロ」の4試合に出場が可能。女子の金メダリストは、五輪後の9月に開催される「ザ・エビアン選手権」のほか、2017年の「ANAインスピレーション」「KPMG女子PGA選手権」「全米女子オープン」「全英リコー女子オープン」に出場できる。

ペイン氏は、「オリンピックだけがもつ世界的プラットフォームによって、世界中の新たな層にゴルフの露出が高まって、それによりゴルフ競技の参加者が増えるだろう。それは、ゴルフ界にとって大変有益なこと」と、112年ぶりの五輪競技への復帰による普及効果に期待を寄せた。

五輪には、世界ランキング上位から男女ともに各国2人まで(世界ランキング上位15位以内ならば最大4人まで)が出場でき、男女計60人ずつでメダルを争う。

デービス氏は「五輪には世界トップレベルの選手が出場することを期待するが、出場は各国2人という制約があり、相対的にみればフィールドには普段よりも世界ランク下位の選手もいる。もしそういった選手が勝った場合、彼らをわれわれのメジャー大会に招待しようというのがそもそものアイデアだ」と話した。

ブラジル・リオ発のシンデレラストーリーに期待が高まりそうだ。(ジョージア州オーガスタ/今岡涼太)

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