2016年 シェルヒューストンオープン

岩田寛が語った「悪くなっても帰る場所」に戻れぬ大変さ

2016/03/30 07:11
オーガスタへのラストチャンス。岩田寛も多少は意識している

米国男子ツアー「シェルヒューストンオープン」開幕を2日後に控えた29日(火)、会場となるテキサス州のゴルフクラブ・オブ・ヒューストンで岩田寛が練習ラウンドを行った。

前週、プエルトリコでの試合に出場した岩田は、月曜朝に移動して、そのまま夕方からイン9ホールをラウンド。この日は午前中から18ホールを消化した。

「グリーンが硬くて、奧に外すと難しいところがある。突っ込みづらいですね」とコースの印象を語った岩田。この試合に勝てば、次週の今季メジャー初戦「マスターズ」の出場権をつかめるが、そのことは「(頭の隅に)多少はある」という。「でも、去年は16アンダーが出ていたので、うまいなぁって。グリーンが止まらないです…」と、バーディ合戦のイメージはまだ湧いていない。

先が見えない?いや、出口はきっとあるはずだ

なにせ、調子が上がってこない。PGAツアーは今季13試合に出場したが、トップ10は1度だけ。予選通過は7試合と5割を超えるが「もうちょっと調子を上げてやりたい」という。「長いです、本当に。リアルに2年くらい経ちますね」と、長引く不調にため息ばかりが漏れてしまう。

「先週も、初日は良かったのに全然だめ。悪くなってもそこに帰ればいい、みたいなやつがあるんだけど、それすらも全然戻れないから大変です」と、どうしても話す言葉は暗くなる。

今週、会場内にある売店はスポンサーのシェルにあやかって「Fueling Station(燃料補給所)」と書かれている。岩田の調子のガソリンタンクにも、給油できるとよいのだが。(テキサス州ヒューストン/今岡涼太)

どんな状況でも、一歩ずつ歩いていくしかない

2016年 シェルヒューストンオープン