2016年 バルスパー選手権

117位→43位 スピースは薄氷を踏む予選通過

2016/03/12 09:29
首位とは7打差あるが、スピースは勝負をあきらめていない(Mike Lawrie/Getty Images)

ディフェンディングチャンピオン、そして世界ランク1位の面目を保った。フロリダ州のイニスブルックリゾートで開催中の米国男子ツアー「バルスパー選手権」。初日に5オーバー117位と出遅れたジョーダン・スピースは2日目に「68」(パー71)と巻き返し、通算2オーバーの43位タイで決勝ラウンドに進んだ。

2月の「ノーザントラストオープン」以来、2016年に入って2回目の予選落ち危機。スピースは出だし1番(パー5)で、いきなりボギーを叩いた後の粘りが光った。

復調を求めているグリーン上での勝負。この日のパット数は前日と同じ25。ロースコアが出た要因は「パーオン成功が増えた(6回→10回)こと。きのうはひどいショットがいくつもあった」。パットとして数字に残らないグリーンの外からのチップインも、3回あった。

5番(パー5)でグリーン右奥のエッジから、7番では花道からいずれもパターで転がしてバーディ。カットライン上であがき続けた後半イン、パーを並べて迎えた15番(パー3)ではグリーン奥からウェッジで沈め、ガッツポーズを作った。

「まだ単純なショットに課題がある。長いクラブに関しても荒れたショットが多い。そのあたりを改善して、4.5m以内のパットがいつものように決まってくれれば、チャンスはある。まだ2オーバーだ」。トップとの差は7ストローク。連覇もあきらめていない。(フロリダ州パームハーバー/桂川洋一)

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