2016年 WGCキャデラック選手権

股関節痛から復帰へ 松山英樹は出場に自信「痛みほとんどない」

2016/03/03 07:57
開幕前日に通常の練習ラウンドを行った松山英樹。故障からの回復に自信を見せた

世界選手権シリーズの「WGCキャデラック選手権」は3日(木)、フロリダ州のトランプナショナルドラールで開幕する。前週の「ザ・ホンダクラシック」を股関節痛のため途中棄権した松山英樹は2日(火)に練習ラウンドで18ホールをプレーし「あしたは、たぶん大丈夫」と、出場に自信をのぞかせた。

午前8時半過ぎにコースに姿を見せた松山はこの日、 “普段どおり”といえる試合開幕前の一日を過ごした。アプローチの練習に始まり、ドライビングレンジで打ち込み。「5割くらいまでの力(で打っていた)」という前日とは違い、「きょうはフルに近いくらい。距離はいつもと同じくらいまで行っていた」と、順調な回復を感じた様子だった。

今週月曜、火曜の2日間はウェッジとパターだけ持参して、コース内を主に歩いてチェック。この水曜日は進藤大典キャディにバッグを担がせ、通常の事前プレーで風や芝の感触を確かめた。「良くなっていますし。これだったらできるかなという感じです。痛みはほとんどない状態」

アウト9ホールを終えると、すぐさま10番ティへ。「飯田さん(飯田光輝トレーナー)には止められましたけど、行ってみたいという気持ちが強かった。行けそうだった」と、インコースも回りきった。

精鋭がそろうWGCのフィールドはメジャー同様、世界最高峰。それゆえ「出たい気持ちが強い。それを抑えられないから、ハーフでやめろといわれても行ってしまう」と松山。「ただ、自分の中では無理はしていない。そこまで回復していると思っている。しっかり準備したいです」。そう自信を口にした。

久々のラウンドはアイアンショットが何度もピンに絡み、周囲には“故障中”とは思えないほどの状態に見えたが「スイングのことはまだ考えていない。まずは痛みが出ないことが大事」と、慎重な部分は欠いていない。

毎年、我慢大会となる4日間。まずは多くは求めずにスタートすることになりそうだ。(フロリダ州ドラール/桂川洋一)

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