2016年 ザ・ホンダクラシック

松山英樹が股関節痛で途中棄権 第2ラウンドスタート前

2016/02/27 02:53
第2ラウンドのスタート前に棄権して帰りの車に乗り込む松山英樹

フロリダ州のPGAナショナルで開催中の米国男子ツアー「ザ・ホンダクラシック」2日目。松山英樹が股関節痛のため、第2ラウンドのスタート前に途中棄権した。

1オーバーでこの日を迎えた松山は、午後0時45分からのティオフを控えたドライビングレンジでの調整中に棄権を決めた。股関節の右側を気にする仕草を繰り返し、アイアンショットの練習を打ち切り。その場でしばらく考えをめぐらせた後、同伴競技者のジェイソン・ダフナーらにラウンドをキャンセルする旨を伝え、スタートの30分前に大会本部に向かった。

患部には今大会の開幕前から違和感があった。初日は「71」(パー70)でホールアウトしたが「きのう(初日)はスイング中の痛みがゼロで、ゴルフもできた。ただ、特殊な体勢に入ったときに痛みがすごかった。バンカーや腰を落としてスイングするときに痛くなる」と症状を説明。

「今朝、治療をしてもらって、普通に歩いたり、動いたりする分には痛くなかったが、ゴルフのちょっとした動作のときに痛みが強い。バックスイングのときに痛みが来る。変な癖が付いたらいけない。他のところが痛むとよくないのでやめます」と話した。

松山は今月上旬の「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」でツアー通算2勝目を飾った裏で、腰に痛みを覚えた。前週の「ノーザントラストオープン」では風邪のためプロアマ戦を途中棄権。「そこから移動してきて、体に何らかの形で負担がかかっている。1週間かばってやったのが、この結果かなと思います。無理をすればできるが、それはイヤだった。無理をして(左手)親指を痛めた経験もある」と蓄積した疲労を自認している。

この「ザ・ホンダクラシック」は、初出場した2014年大会も2日目のラウンドを前に左手首痛のために途中棄権。前年はコンディション調整で、試合当週にエントリーを取り消した。

次週は同じフロリダ州内で世界選手権シリーズ「WGCキャデラック選手権」が行われるが現段階で出場可否は不透明。「WGC?それもあるが、これ以上悪化させたくない」と残し、コースを後にした。(フロリダ州パームビーチガーデン/桂川洋一)

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