2016年 WMフェニックスオープン

16番にはたどり着けず…石川遼、スパイスの効かせ具合は?

2016/02/05 12:52
11番でチップインバーディを決め、佐藤キャディとハイタッチする石川遼

早朝の霜の影響でスタートが遅れた米国男子ツアー「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」初日、石川遼は14ホールを終えたところで日没サスペンデッドとなった。1イーグル3バーディ、1ダブルボギーの3アンダーとし、暫定11位タイ。首位と3打差の好位置につけ、2日目は15番グリーンから第1ラウンドを再開する。

この日、石川が選んだウェアには胸に大きく「16」のロゴがあった。契約するキャロウェイゴルフの2016年新作モデルだが、もちろん石川はこの数字に別の意味も込めていた。大観衆が待ち受けるスタジアムホール――その16番(パー3)にたどり着く前にサスペンデッドとなってしまったが「全然問題ないですよ。明日は明日で用意しています」と笑ってみせた。

“スパイスの効いたつまみ”は、この日のプレーにも現れていた。6番では8Iで放った残り160ydの2打目が直接カップイン。「ピンを一直線に狙ったわけじゃなく、あっちに行っちゃったっていう感じなんだけど…」と苦笑いを浮かべたが、このイーグルで3アンダーへ。

折り返した11番は、この日初めてティショットでフェアウェイを外し、2打目はグリーンに届かない。だが、そこから26ydをチップインバーディ!佐藤賢和キャディとハイタッチで喜ぶと、次の12番(パー3)でも連続バーディを奪った。

続く13番(パー5)はスパイスを効かせすぎたのか「2打目を左にチョロって…」ダブルボギー。そのまま、16番のスタンドのすぐ脇にある15番グリーン上でこの日のプレーを終了した。

「16番、17番とチャンスが残っているし、まだ第1ラウンド。なかなかプラン通りには進まないけど、自分の狙いがしっかりと定まって、そこに打てている。モヤモヤした感じで打っていないので、それを4日間続けるのが大事」と振り返った。

自分のやるべきことは分かっている。金曜日の競技再開は午前7時半。明日は2度、16番を回るチャンスも残されている。「1回目は誰もお客さんが入っていないと思いますけどね――」。(アリゾナ州フェニックス/今岡涼太)

2016年 WMフェニックスオープン