松山英樹は予選落ち→640キロ車移動 相性抜群の会場にも高揚感なく
2016/02/04 11:19
ここフェニックスでは、2年続けて優勝争い(2014年4位、15年2位)を繰り広げている。今週、アリゾナ州のTPCスコッツデールで開催される「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」は、松山英樹にとっては前半戦の鍵となる試合の1つだ。
今年初戦となった先週の「ファーマーズインシュランスオープン」ではまさかの予選落ち。「予選落ちしたので車で来ました」と約400マイル(約640km)の車移動を自嘲気味に笑ったが、相性抜群の会場に来ても「そういうものは全然ない」と高揚感はかけらもない。
この日のプロアマ戦では、何度も自身のスイングをスマホで撮影し、スイングチェックを繰り返した。まだ、しっくりとは来ていないのだ。「ダメですね。ショットもアプローチも…。パターは先週良かったけど、やっぱり試合になってみないと分からない。先週よりは、自信がない感じで試合に挑むことになる」。松山にしては珍しく、弱気なコメントが口をついた。
「こういうコースだと、しのぎ合いではやっぱりきつい。伸ばしていかないといけないから、そういう意味で今の状態だと厳しいかなっていうのが率直なところ。それでも試合が始まると何が起こるか分からないし、良い感じになるかもしれないので、1日1日集中してやっていきたい」
大会前日はプロアマ終了後、午後6時過ぎまで練習を行った。砂漠の真ん中にあるフェニックスは、日が落ちると急激に気温も下がる。だが、白球を打ち続ける松山の屈強な体は、そんな空気の冷たさも寄せつけなかった。(アリゾナ州フェニックス/今岡涼太)