なが~いオフ明け 松山英樹の闘争心は
2016/01/28 11:45
昨年12月にツアー外競技「ヒーローワールドチャレンジ」に出場してから約2カ月。松山英樹が、いよいよ戦いの場に戻ってくる。28日からカリフォルニア州のトーレパインズGCで行われる米国男子ツアー「ファーマーズインシュランスオープン」が、松山にとってオリンピックイヤーとなる2016年の初陣となる。
昨年より3週間遅い開幕。「まあ(ツアー優勝者のみが出られる)ヒュンダイに出られなかったので、それに出られないとこれくらいになると思っていた」。さりげなく、長いオフシーズンを恥じるかのような言い回し。「早く試合がしたかった。そういう気持ちになったということは、うまく気持ちも切り替わっていると思う」。長い冬が闘争心を燃え上がらせた。
年明けすぐに渡米。だが、天候や拠点とするゴルフ場の事情などで、想定通りの準備ができたとは言い難い。「もっとゴルフができる予定だったけど予想外。自分の中ではショットは全然仕上がっていないけど、それをいかにパターでカバーできるかだと思う。まあでも、少しは良いものを出せると思うので、それがすべてかみ合ったらいい」。
初日はリッキー・ファウラー、パトリック・リードと同組になった。米ゴルフダイジェスト誌の2016年展望では、ビッグ4(スピース、マキロイ、デイ、ファウラー)がビッグ5に変わる存在として、松山を位置づけている。
昨年は一勝も挙げられず、悔しい思いを味わった。「勝てる、勝てないというのはその場、その場の運もある。僕のやるべきことは試合を最高の状態で迎えられるように準備すること。試合が始まったら楽しみたい」。カリフォルニアの澄み切った青空と眼下に広がる太平洋も、松山の2016年幕開けを見守っている。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/今岡涼太)