2015年 ツアー選手権byコカ・コーラ

有終の美を飾れるか?スピース、3打差2位へ浮上

2015/09/26 10:18
終わり良ければ…?シーズン終盤に足踏みをしたスピースだが、最終戦は好位置で2日目を折り返した

雨に濡れたジョージア州アトランタのイーストレイクGC。米国男子ツアーのプレーオフシリーズ最終戦「ツアー選手権byコカ・コーラ」2日目を戦った精鋭28人の平均スコアは、「71.607」(パー70)。そんな中、ジョーダン・スピースがフィールド唯一のノーボギーとなる「66」で、通算6アンダーの2位へと浮上した。

この日、スピースは9分の9(100%)というスクランブル率を記録した。つまり、パーオンを逃したのは半分となる9ホール。その9ホールすべてをパーで切り抜けたのだ。バンカーから3度の寄せワンを記録し、パット数は「23」。ホールアウト後に、キャディのマイケル・グレラー氏はスピースにこう言った。「メンタル的には、ここしばらくで最高のラウンドだったね」。

スピースにとっては、グリーン周りのバミューダ芝がプラス要素に働いている。「これは、自分が育った環境とまったく同じ。ここのグリーンが好きだし、難しいラフも、バンカーも好き」。久しぶりの笑顔が戻った。

今季メジャー大会で2勝を挙げ、世界ランク1位にも上り詰めたスピースだったが、プレーオフシリーズに入り2戦連続で予選落ち。その間に、ジェイソン・デイ(オーストラリア)が出場6試合で4勝を挙げるなど猛追して、世界ランク1位の座も奪われた。一時はスピースで疑いの余地のなかったプレーヤー・オブ・ザ・イヤーのタイトルも、最近では急にデイの名も取りざたされている。

だが、終わりよければすべて良し。現在、フェデックスカップランキングで2位につけるスピースは、今大会で優勝すればもちろんフェデックスカップのタイトルを獲得できる。たとえ、2人までの6位タイに終わっても、計算上は同タイトル戴冠の可能性が残されている。

2年前に史上最年少で今大会に出場し、22歳となった今年もフィールド最年少。首位とはわずかに3打差で、大会を折り返した。(ジョージア州アトランタ/今岡涼太)

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