2015年 ウィンダム選手権

石川遼の窮地は最終日へ続く「できることをやるだけ」

2015/08/23 07:18
最終18番をバーディで締めてガッツポーズを決める石川遼

米国男子ツアーのレギュラーツアー最終戦「ウィンダム選手権」3日目。52位からスタートした石川遼は、前半5番(パー5)でイーグルを奪ったほか、2バーディ、2ボギーの「68」(パー70)でホールアウト。通算5アンダーの47位とわずかな前進を経て、最終日に突入する。

石川のフェデックスランクは130位で、来季シードとプレーオフ進出(同125位以上が条件)の危機にいる。同じく圏外にいるライバルの多くが順位を上げており、今の順位ではランク130位で変わらない計算だ。圏内に入るには大会で30位から40位の成績が求められ、展開によっては想定ラインがさらに上下する可能性もある。

「4個か5個(4アンダーか5アンダー)はいきたかった」。全体的にスコアが伸びる展開で、「68」は消化不良のスコアだった。

5番では289ydの2打目をピン手前3mにつけてイーグルとし、続く6番ではグリーン奥のエッジから4mを決めて見せ場をつくる。一時は通算6アンダーまで伸ばしたが、「それ以降はアイアンがちゃんと芯に当たらなかった」と停滞の流れへ。その中でも、最終18番は「上って下るスライスライン。練習でも転がしていた」と話す9mをねじ込み、力強いガッツポーズ。1打が命運をにぎる中で、最終日につなげる価値あるバーディをもぎ取った。

土壇場からの圏内入りへチャージが求められる最終日。「基本的には自分にプレッシャーをかける必要もないと思うし、できることをやるだけ。届かなければまた来年チャンレンジしたい」。はやる気持ちを抑えつつ、これまでと同じ自然体の境地で勝負の1日を迎える。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/塚田達也)

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