2015年 ウィンダム選手権

松山英樹は急変 11位→71位で今季2度目の予選落ち

2015/08/22 09:15
アイアンの距離感に苦しみ11位から急落。今季2度目の予選落ちを喫した松山英樹

米国ツアー「ウィンダム選手権」2日目。首位と3打差の11位からスタートした松山英樹は2バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの「73」(パー70)と崩れ、予選カットラインに1打届かない通算2アンダー71位で決勝ラウンド進出を逃した。

松山の予選落ちは2月「ファーマーズインシュランスオープン」以来で今季2度目。前年大会に続き、2年連続で週末を前に姿を消す結果となった。

前半4番は3パットボギーとしたものの、8番までは全てパーオンに成功して2バーディを奪取。しかし、折り返しを前に「なんでだか分からないけど」アイアンの精度が急変する。「9番のセカンドくらいから距離感が合わなくなった」。

9番では、フェアウェイからの2打目をグリーン右奥に外してボギー。続く10番も左ラフからグリーンをオーバーさせ、アプローチのミスも重なり4オン2パット。痛恨のダブルボギーで予選カットライン上の3アンダーまで後退する。さらに12番(パー3)では、1打目をピンまで30ydほどショートさせてボギー。スタート時の首位争いから一転して、終盤は予選カットとの戦いを強いられた。

終盤も、フェアウェイからの2打目以降で苦心する展開。手に残る感触と、ボールの行方が一致しない違和感は最後まで続いた。

「最後の3ホールも自分の中でピッタリついたと思って見送った球が7、8ydオーバーしていた」。予選通過にはバーディが求められる最終18番も、フェアウェイから打った2打目はイメージ通りにピン方向へ。しかし、ボールはピンに絡まぬままカップ奥9mまで達し、ピタリと静止していたフィニッシュからガクリとうなだれた。

「この内容なので3オーバーは仕方がない部分はありますけど、それでもしっかりアンダーで回ってきたかった。オーバーしている時点で、今の自分の力のなさだと思います」

次週からは全4試合にわたるプレーオフシリーズが開幕する。まずは不本意な形ながらフリーになった週末に英気を養い、初戦「ザ・バークレイズ」に乗り込みたい。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/塚田達也)

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