2015年 全米プロゴルフ選手権

スピースが2番目の若さで世界1位に 陥落のマキロイが祝福

2015/08/17 10:32
年間メジャー3勝は逃したが、史上2番目の若さで世界1位に上り詰めたJ.スピース

海外メジャー今季最終戦「全米プロゴルフ選手権」最終日。2打差の2位からスタートしたジョーダン・スピースは6バーディ、2ボギー「68」と伸ばしたが、優勝スコアに3ストローク届かない通算17アンダーの単独2位で終了。史上3人目の年間メジャー3勝目は逃したものの、世界ランクではロリー・マキロイ(北アイルランド)を抜いて初めて1位に躍り出た。

22歳20日で世界ランク1位に就くのは、22歳305日だったマキロイを抜いて史上2番目の年少記録。1位は21歳5カ月のタイガー・ウッズだ。

「優勝はできなかったけど、今日のことは本当にポジティブにとらえているよ。僕らのチームが世界ランク1位になれたのは素晴らしいことだ。僕の中の1つのゴールを、今日達成できたんだからね」

スピースが単独2位で終えても、マキロイは6位以上に入れば世界1位を維持できたが、17位から出た最終日は「69」にとどまり、17位のままで4日間を終えた。

マキロイは先月4日に友人とサッカーをした際に左足首のじん帯を損傷し、約6週間ツアーを離脱。復帰戦に選んだのは前年優勝した舞台だったが、連覇はおろか、昨年8月から君臨していた世界1位の座を降りる場になり変わった。

R.マキロイは17位に終わり、約1年保っていた世界1位の座を追われることに

「今季は12試合しか出場していないとはいえ、僕も良いゲームをし続けていると思う。けれど、彼が世界1位になるなら仕方がないね。今季はメジャー2勝しているし、全英オープンも今週もチャンスだった。もし彼が世界1位になったとしたら、最初に祝福したいと思うよ」と、今後も1位の座を争い続けるであろうライバルに賛辞を送った。

マキロイは、2週間後から始まる全4試合のプレーオフ初戦「ザ・バークレイズ」の欠場を表明。翌週の第2戦「ドイツバンク選手権」からの参戦するという。

「優勝争いの輪には入れなかったけど、6週間前は歩くこともできなかった。それを考えれば前進していると思うし、満足している」と左足首の順調な回復をアピールしながらも「ケガからの復帰後は安全に努めなければならないし、そのために十分な時間を取らなければいけない」とマキロイ。2週間のオフで万全の状態に整え、プレーオフ残り3試合から総合優勝を狙う構えだ。(ウィスコンシン州シボイガン/塚田達也)

2015年 全米プロゴルフ選手権