2015年 全米プロゴルフ選手権

絶体絶命か ウッズに迫る“シーズン最終戦”

2015/08/12 11:09
プレーオフ進出危機の現状に言及したタイガー・ウッズ

海外メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」に出場するタイガー・ウッズが11日、9ホールの練習ラウンド後に公式会見に出席。2週間後に迫ったプレーオフシリーズ出場の危機にある現状について、心境を語った。

ウッズは今週を前にフェデックスランク186位で、同125位までが出場できるプレーオフ進出へ絶体絶命の状況にいる。前週には、「全米プロ」の結果次第で、次週のレギュラーシーズン最終戦「ウィンダム選手権」に出場する可能性も示唆していた。

2007年からプレーオフ進出をかけた“最終戦”として開催されているウィンダム選手権に、ウッズはこれまで1度も出場したことがない。今年も出場しなければ、今週の「全米プロ」でシーズン終了だ。

プレーオフ進出に関してウッズは「それについては意識していない。来るシーズンに向けて、自分のゲームをより良くしていくことを考えている」と説明。さらに、長い目での取り組みに努めている“覚悟”とも取れる言葉を続けた。

「もしもそれ(プレーオフ進出)ができなくても、次のシーズンに向けて多くの練習時間を得ることができるし、グローバル規模で様々な動きに向けることができるしね」。

1996年のプロ初優勝以降のワースト順位更新が続く世界ランク(今週を前に278位)についても、「200位台であることは知っているけど、何位にいるのか正確に把握していない」と無関心を強調。「調子を上げて優勝へトライし続ける。僕のこれまでのキャリアの中で一貫してきたことを続けるだけさ」と、ことさら肩に力をこめることもなく語った。

世界ランク1位のロリー・マキロイ(北アイルランド)と同2位のジョーダン・スピースの同組頂上決戦に注目が集まる陰で、かつての絶対王者の会見は静かだった。(ウィスコンシン州シボイガン/塚田達也)

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