小田孔明「絶対無理」想定の全米プロから招待状 日本勢は3人に
8月13日(木)にウィスコンシン州のウィスリングストレイツで開幕する今季のメジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」に、岩田寛と小田孔明が出場することが決まった。これで、日本勢はすでに出場権を獲得していた松山英樹を含む3人となった。
6日(木)からの「WGCブリヂストンインビテーショナル」を戦う小田は、3日(月)に今週の会場であるオハイオ州ファイヤーストーンGCで吉報を聞いた。
招待試合の全米プロは例年、世界ランキング上位100位前後の選手に出場権を付与するのが慣例。岩田の最新ランクは100位で、113となった小田は今回、今週から2連戦の準備はしてきたものの「100位から落ちたから絶対無理だと思っていた」と、驚きの様子を見せた。
2年連続3度目の出場となる小田は、5年前に同じウィスリングストレイツで行われた2010年大会に出場。「見渡す限りバンカーのコース。風もすごかった。あと虫もすごく多かった」と記憶をたどる。
ただ、それ以上に印象的だったのが同組でラウンドしたトップ選手のプレーだった。
「マット・クーチャーと一緒に回って、グリーン周りのラフからのアプローチがメチャクチャうまいなあと思った。自分がアプローチを練習しなきゃいけないなと真剣に思った最初の試合があそこ。グリーン周りでにっちもさっちも行かなかったのに、クーチャーはパーを拾ってしのいでいた。『ああ、これやなあ』と思った」
弱点だったチップショット。当時は予選落ちに終わったが、のちに国内ツアーの賞金王にのし上がる、きっかけとなったトーナメントのひとつと言えそうだ。「5年前よりはちょっとはうまくなっているはず。時差などを考えても、2週間アメリカにいられるのは大きい」と7月の「全英オープン」に続くメジャー参戦へ意気込んだ。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)