石川遼は首位争いに望み 「ここからが勝負」
米国男子ツアー「バーバゾル選手権」2日目を13位から出た石川遼は、5バーディ、3ボギー「69」(パー71)と2つ伸ばし、通算5アンダーでホールアウト。順位は20位タイに落としながらも、3試合連続の決勝ラウンド進出を首位と4打差の上位で決めた。
初日はショットから流れを作った上位発進も、2日目は「ショットがぶれていた」とチャンスメイクを妨げる。目立ったのは左への曲がりだ。最初の10番は左ラフから2mにつけてバーディ発進としたが、続く11番、12番(パー3)と、1打目を左サイドの池近くに落としてヒヤリとするシーンが続く。そして、いずれもパーを死守した粘りが前半のハイライトにもなった。
「ダブルボギーでもおかしくなかった」という11番は、残り117ydの3打目から3.5mを決めてのパーセーブ。続く12番も2m強のパーパットを沈めてボギーを回避し、序盤の連続セーブを「大きかった」と振り返る。
その後も伸び悩む展開は続き、後半4番までに1オーバー。背後のカットラインも気になり始めた、その矢先だった。5番(パー5)で「スライスしてフック」という4mのスネークラインからバーディを奪うと、続く6番で6.5m、さらに7番ではチップインを決めての3連続。「5番がターニングポイント。チャンスが少ない中で伸ばせた方だった」と終盤に見せ場を作り、再び上位へと返り咲いた。
「悪い日でも、スコアを落とさないことが大事」と、不調のショットをショートゲームで立て直した2日目を評価した石川。「ここからが勝負。優勝するには、明日4アンダー、5アンダーが必要になる。ショットが左に行く原因は分かっているので修正したい」。レギュラーシーズン終了まで、あと1カ月あまり。当落線上にいるシード争いに活路を見いだすためにも、フィールドが薄い「全英」裏開催の決勝ラウンドが持つ意義は大きい。