2015年 全英オープン

ウッズ 聖地でプロキャリア最悪の「76」

2015/07/17 11:00
低迷が続くウッズ。好相性を誇ったゴルフの聖地でも出遅れた

スコットランドのセントアンドリュース・オールドコースで開幕した「全英オープン」初日。不振からの復活を期すタイガー・ウッズはプロ転向後、同コースで自己最悪となる「76」と苦しみ、4オーバーの139位タイと大きく出遅れた。

8打差の圧勝でキャリアグランドスラムを達成した2000年大会、帝王ジャック・ニクラスのメジャーからの引退試合を制した2005年大会。セントアンドリュースでの全英の歴史にはウッズの名前がいつもある。

その愛すべきゴルフの聖地で、ウッズはこの日出だしの1番で2打目をクリークに入れてボギー。「少しイラっとしたが、残りの17ホールに集中しようとした」と言うものの、10番までにさらに4つボギーを重ね、バーディは14番(パー5)で奪ったひとつだけだった。

当地での全英出場は過去4度だが、この日の「76」は同コースでのプロ転向後ワーストスコアとなった(最終ラウンドで「78」を叩いた1995年大会はアマチュアで出場)。ティショットでフェアウェイを外したのは2回だけだったが、パーオンを8ホールで失敗。計31パットとグリーン上でも振るわなかった。

「リーダーボードの上位からはずいぶん離れてしまった。望むべくは、あしたの天候でコンディションが悪くなって、その中でいいプレーをすること。そうすれば浮上できる」。この日の鉛色の空と、ウッズのウエア、そして彼を包んだ空気はどれも似通っていた。(スコットランド・セントアンドリュース/桂川洋一)

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