2015年 全英オープン

日本勢初日最高位は藤田寛之 小田孔明は「天国から地獄」

2015/07/17 07:34
2バーディ、1ボギーと極めて静かなゴルフを見せた藤田寛之

スコットランドのセントアンドリュースで開幕したメジャー今季第3戦「全英オープン」。8人が出場の日本勢を、最年長の藤田寛之が引っ張った。前半アウトで2バーディを決め、向かい風に打ち続ける後半に1ボギーの「71」。1アンダーの41位タイで初日を終えた。

2年ぶり6度目の全英、2度目の聖地。強風と寒さに見舞われた午後、藤田は持ち前のテクニックと我慢強さが光った。「後半はすごいアゲンストの風で日本にはないようなシチュエーション。打ち方もよく分からなくなるくらい」というコンディション。11番(パー3)からは3ホール連続で厳しいパーパットを沈め、その後もボギーを最小限に抑えた。

6月の「全米オープン」用に準備したウェッジが力を発揮した。17番ではグリーン右サイドのラフからチップインパーを拾い「歓声がなんとも言えずうれしかった」と感慨にふけった。今大会も最近のメジャー出場時には恒例となっている、ジム・フューリックとの練習ラウンドを敢行。「1Wを使わずにどう刻むか非常に勉強になった」と優れたコースマネジメントを吸収した。

一方、藤田と同じ午後にプレーした小田孔明は、上がって下がる“ローラーコースター・ラウンド”になった。10番までに5バーディを決め、一時は13位まで順位を上げたが、その後6つスコアを落とし、「73」で1オーバーの87位タイ。「参った…。前半と後半で天国から地獄になった」

一時は5アンダーまでスコアを伸ばした小田孔明だったが…

痛恨だったのは2アンダーまでスコアを落として迎えた16番。2Iで弾道を抑えたショットが右サイドのOBゾーンへと曲がり、ダブルボギー。「前半に調子が良かったこともあって、後半はピンを狙ってばかりだった。午前中に回りたかったのも本音だけど…みんな同じ条件だから仕方ない」。2打目をグリーン右にこぼした17番でボギーを叩いてオーバーパーフィニッシュとなった。

昨年出場した2度のメジャー「全英オープン」「全米プロゴルフ選手権」でも決勝ラウンドに進出した小田。「あしたは5アンダーくらいで回ってくる」と威勢は衰えなかった。(スコットランド・セントアンドリュース/桂川洋一)

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