石川遼は69位 またもムービングデーに崩壊
イリノイ州のTPCディアランで開催中の「ジョンディアクラシック」。予選ラウンドを5アンダーの42位タイで通過した石川遼は、周囲がバーディ合戦を展開した3日目に「77」(パー71)とスコアを落とし、通算1オーバーの69位タイに後退した。
スタート直前に1時間、前半プレー中に1時間50分。豪雨による2度の中断を強いられた石川だったが、言い訳はなかった。「雨、風の強い中でも、体のキレもいい形でスタートできたので良いかと思ったが、2、3、4番と自分で流れを悪くしてしまった」。序盤の2番(パー5)で6m強のバーディチャンスから3パットのボギー。「ドライバーのスイングがよくなかった」という第1打を右に曲げた4番ではグリーンを捕らえるまでに4打を要し、ダブルボギーを叩いた。
中盤以降も勢いなく、10番(パー5)で最初のバーディを決めながら、11番でトリプルボギー。上位争いへの権利を失った。
前週の「ザ・グリーンブライアークラシック」初日4位、2日目26位で予選を通過。3日目に「75」を叩いて75位まで転落した。2週続けて決勝ラウンドに進んだが、ムービングデーの屈辱も再び味わった。「4日間続けて安定して、いい形で上がるというのが一番大事。それが出来るように戻していかなくてはいけないが、今はその途中だと思う」。スイング改造がなかなか結果に表れず、歯がゆい思いが続いている。
レギュラーシーズンは佳境。「ここからシーズンを終わるまでは前を向いて、やっていくだけ。逃げの選択をしている時は、そのホールは良くても後々影響が出る。守りや逃げの姿勢があると、打つ前からミスを招く。それを防がなくてはいけない。技術のミスは練習すればいいが、気持ちの選択の仕方を、逃げずに考えていきたい」。来季の出場権獲得に向け、わずかなフェデックスポイントも取りこぼせない。最終日の猛チャージにかける。