2015年 ザ・グリーンブライアークラシック

1Wでミス3発…石川遼、それでも4戦ぶりの決勝Rへ

2015/07/04 09:24
石川遼は上位を狙える位置で4試合ぶりの決勝へ

米国男子ツアー「ザ・グリーンブライアークラシック」2日目、首位と2打差の4位から出た石川遼は、3バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「71」(パー70)と1つスコアを落として通算5アンダーでホールアウト。首位と4打差の26位に順位は落としたが、4試合ぶりの予選通過を決めた。

かつて、NFLの名コーチ、ヴィンス・ロンバルディはこう言った。「何度倒されたかは問題じゃない。何度そこから立ち上がるかだ」。その言葉は、この日の石川のプレーを象徴していた。

雨のため予定より30分遅れの午後0時半にティオフした石川は、1W以外はほぼ完璧なゴルフ。だが、肝心の1Wで、6番は右OB(ダブルボギー)、12番も右OB(ボギー)、17番は右の池(ボギー)と幾度もトラブルに巻き込まれた。

それでも、最後までくじけなかった。4番では右ラフから2.5mにぴたりとつけてバーディを奪い、14番は3.5mのバーディパットをカップへと流し込んだ。ギャラリーにホールインワン賞の懸かった最終18番(パー3)では、8Iでピンをかすめて上80cmにつけ、満員のスタンドからのどよめきと拍手を誘った。

「単純に1Wで5打損をした。そういうラウンドだったと思う」。警戒していた右へのミスが、昨日はなかったが今日は出た。「良いショットもあったけど、ちょっと悪いショットが多過ぎた」。だが、そのミスも上達の過程だと思えば受け入れられる。「それ以外は、練習していることを出せてきている」。進歩は石川本人が感じている。表情に焦りはなかった。

ホールアウト後に練習場へ向かうと、メーカースタッフが1Wの別ヘッドを取りに戻っていることを聞かされた。「少し違いはあると思う」と佐藤賢和キャディ。だが、石川はきっぱり言った。「いや、スイングだよ」。そして、小雨がぱらつく中で1Wを何度も何度も振り続けた。(ウェストバージニア州ホワイトサルファースプリング/今岡涼太)

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