2015年 WGC キャデラックマッチプレー

マキロイとケーシーの勝負は持ち越し!“世紀の一戦”には…

2015/05/03 13:30
マキロイとケーシーによる準々決勝は日没で決着せず、翌日に持ち越された(David Cannon/Getty Images)

最後は1.5mのチャンスを決めきれず、マキロイは思わず天を仰ぎ見た。カリフォルニア州サンフランシスコのTPCハーディングパークで行われた「WGCキャデラックマッチプレー選手権」の4日目、ベスト4進出をかけたロリー・マキロイ(北アイルランド)とポール・ケーシー(イングランド)の戦いは、延長3ホール(21ホール)目を終えたところで日没サスペンデッドが決定。3日(日)午前6時45分(日本時間午後10時45分)に再開されることとなった。

18番を終えてオールスクエアとなった2人のマッチは、14番、15番、16番…の順で行うプレーオフに突入した。暗闇が迫る中、20ホール目の15番グリーンで「お互いで話し合って、“もう1ホールにしようか?”“そうだね”」と決めたとケーシー。

16番では2オン2パットのパーとしたケーシーに対し、マキロイはアプローチを1.5mにつけて、決めれば勝ちという状況。だが、このパットは無情にもカップの底を叩かなかった。

暗さが影響したのかと聞かれたマキロイは「ああ。このホールをプレーできるかということ自体、微妙だった。決着をつけようと頑張ったけど、明日の朝に戻ってきてやり直すよ」とコメントした。

今大会開幕前から、4日目の夜にラスベガスで開催されるボクシングの「パッキャオ対メイウェザー戦」のプラチナチケットを入手し、現地観戦を望んでいたマキロイだったが、自身が日没サスペンデッドで試合を終えた数分後に、ラスベガスでは両者が入場。現地観戦の夢は叶わなかった。

ラスベガス行きの夢はかなわず、マキロイはサンフランシスコの試合会場で世紀の一戦をテレビ観戦した(David Cannon/Getty Images)

「それはいいさ。自分にはやらなければいけないことがある。明日の朝6時45分にここに来て、1ホール取って、準決勝に進むんだ」

そう語ったマキロイだが、その後は用意されたピザをほおばりながら、記者会見場でテレビの画面を食い入るように見ていた。(カリフォルニア州サンフランシスコ/今岡涼太)

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