石川遼は102位→10位に急浮上! 今年初の予選突破にも淡々
米国男子ツアー「ザ・ホンダクラシック」の2日目。後半13番から第2ラウンドを再開した石川遼は、残り6ホールを3バーディ、1ボギーでプレーし、前日12ホールと合わせて7バーディ、2ボギー「65」(パー70)をマーク。初日102位から通算1アンダー10位タイにジャンプアップし、今年初、5試合ぶりとなる決勝ラウンド進出を上位で決めた。
「この難しいコースだと、ショットが本当に良くないとこのスコアは出せない」。2日目に暫定33位に浮上してから一夜を挟んでも、ショットの好感触は手に残ったままだった。15番(パー3)から池絡みの3ホールが続く終盤の難所“ベアトラップ”。強いアゲンストの風が吹く15番では、5Iで低目にラインを出し、約160yd先に立つピン右2mにピタリ。通算1アンダーに伸ばして上位に迫った。
久々の決勝ラウンド進出にも、石川に特別な感情はない。「通るだけでは意味がないと思っているし、あまりそこは考えていなかった」と淡々。目標はあくまで優勝争い。予選を通過しただけで心が満たされるはずはない。
大事なのは、優勝争いに結びつけるための過程。「通るための予選ラウンドになってしまうと、通ったときに気持をシフトすることが難しい。今年の目標は優勝争いに加わる回数を増やすことだし、そのことだけを考えていた。チャンスだと思っている」。その目は、引き続き午後1時10分にスタートする第3ラウンドに向けられていた。
第2ラウンドを終えて、通算7アンダーの単独首位にパドレイグ・ハリントン(アイルランド)。通算6アンダーの2位にパトリック・リード。さらに1打差の3位にイアン・ポールター(イングランド)とブレンダン・スティールが続いている。世界ランク1位のロリー・マキロイは(北アイルランド)は、通算7オーバーの95位で予選落ちとなった。(フロリダ州ウエストパームビーチ/塚田達也)